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悪の海賊、現る(マリーン)

 ボルトが敗れ、変なものが学園を襲う現在。
 回廊から、新たな敵が、送られていた。
 海賊の船長を模した赤い服と帽子、般若の面。
 実にミスマッチである。
 その名は、マリーン。
 彼は今……

 焦げていた。

「な、何があったというのだ……!?」
 黒こげのまま、呆然とするマリーン。
 敷地に侵入した途端、何故だかは知らないが、彼の元へロケットランチャーが突っ込んできたのだ。
 恐らく、ボルトを倒した事により『敵』を認識できなくなっていたロケットランチャーが、進入してきた次の敵に進路を変えたものと思われる。
「こ、これもフォレストの策略だというのか!おのれフォレストの連中め!」
 肩を怒らせ、マリーンがズカズカと学園の校舎に近づいていく。
 どう攻め込んでくれよう、と思案しながら辺りを見、彼は小さく悲鳴を上げた。
 ロケットランチャー(増強版)が、マリーン目掛けて突っ込んできていた。
「な、何故〜っ!?」
 月並みな擬音で表現しよう。

 ちゅどーん。

 再び黒焦げになったマリーンが、大の字で倒れる。
「あ、海賊だ」
 雷が止んだ事で校庭に出てきたサラダ・ハングマンがそれを見つけ。
「おっちゃん!遊べ!」
 上に乗っかった。
 いや、そのおっちゃん今焦げてるから。
 ダメージ受けてるから。
「遊べ!遊べ!」
 ロケットランチャーを食らって焦げた上に、サラダにポカポカ殴られるマリーン。
 回廊構成員の恐怖が、今、幕開く!
 と、良いね。
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