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「#幼馴染」のBL小説を読む
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擬音と遊べ大人たち

2015.09.09.Wednesday
地の文にオノマトペ(ドキドキとかワクワクとかいう擬音)を入れないことにしている人を見かけた事があります。
夜に聞こえる虫の音とか、太陽が照りつけて干からびそうなくらい暑い様子とか、車のエンジンが轟く様とかをオノマトペなしで表現してるんで、凄いなあと思ったんですけど。

オノマトペって、意地でも使わない理由って何なんでしょう。

文章が阿呆に見えるからかな?
でも、正直なところ
「ドカーン!! バーン!! ガガガガガガ!! ドカッ!! バキッ!! とまあ、そういう風に戦いました、まる。」
とかいう文章でもない限り阿呆になんて見えないからなあ。
どっと笑う、しんと静まり返る、ぽつねんと佇む、ぐうの音も出ない、に使われる「どっ」も「しん」も「ぽつねん」も「ぐう」もオノマトペですし。
有名な小説家はオノマトペを使わないから!
っていう理由だったら、小説のジャンルにもよりますよ、と。
京極夏彦さんはだらだらっていうオノマトペ使ってましたし。すっくと立っていた、とか、きりりと引き締めている、とかオノマトペが入ってました。
宮部みゆきさんは手紙がごっそり出てきた、とか、指先をもじもじさせていた、とか、クツクツ笑いながらとかオノマトペを使ってました。
これら全部オノマトペです。
怖いことないよ。
オノマトペを振り回しすぎて、オノマトペに振り回されすぎて、訳のわからない事にならなければいいんですよ。

ドカーン!!
爆発した。
チーン。
死んだ。

とか

道をガンガンガンガン! と走り、ダダダッと駆け抜けて、ばっと振り向くと、敵がドドドッと追いかけてきていた。
キャーッと思った。

とか

「食らえ!」
ガッ!!
「ふん、甘いな……」
ザッ。
ザシュッ!
ドンッ!
「くっ……!」
ガクッ。

とか、そういう文章にはしたくないなって思ってる人は、その時点でそういう文章にならないだけの注意力と文章力があるんで、大丈夫です。
安心してください、読めますよ。ヘイッ!!(…)

単純な話、私がオノマトペ使う奴なんでみんなも使おうよ道連れじゃあぁ祟りじゃあぁ八墓村の祟りじゃあぁ、っていうだけの話。
使わない人の文章も充分好きだからいいですけどねー。
19:42|コメント(0)