EXE悪の組織(5/18)
2015.05.18.Monday
サイバーテロ集団【プロトコル】
構成員それぞれがテロに至る理由は違うものの世界に対する不満や疑心に満ちている。
真面目すぎて空回りしてるやつとか一週回って悪意になってるやつとかいる。
●渡 信吾（わたり しんご）
男性 22歳 180cm
白髪ウルフカット 黒の三白眼
一人称「俺」
信号機や道路標識をメンテナンス・修復する仕事についている。バイザーを被っており、電気工事の服装。
根が真面目で、信号無視をして左折禁止を左折するような奴も嫌いならば、横断歩道が長いのにすぐに変わってしまう信号機を放置しているお上も嫌い。
ついに堪忍袋の緒が切れて全ての信号機をジャックし、一時的にだが使い物にならなくした。属性で不利な上にルール変更に冷静に対処してくる一撃一撃が異様な重さのサロマ・ウッドマンに成敗される。
割と苦労人。
「あぁ？ 利己的な奴らばっかりの世界で、なんで俺だけ他者のご機嫌とらなきゃならねえんだ。理不尽だろうが」
「おいシグナルいい加減にし……戦ええぇ！！ 目の前に敵いんだろがお前ごらぁ！ やだもんじゃねえ！ こら！」
○ナビ：シグナルマン
歩行者用の信号機（赤と青が縦に並んだもの）がモチーフのテンションが高い男性ナビ。
身長：1.7m 一人称「僕さま」
属性：電気
赤と青のランプ状の目玉の下に口がついており、真っ白い警察官の帽子と上半身、手袋は右手が赤く左手が青い。下半身はバネになっており、ビヨンビヨン跳ねる。
チップ禁止、ウィルス通行止めなど標識や信号をモチーフにした技を用いるが、チップを禁止している間は自分もチップを使えないし回復を禁止すると自分も回復できないという融通の利かない性能。
自分の気に入らないことがあると駄々をこねてわがままを連発する幼い性格。
「やだやだやだやだやだ！ やだもん！ ネットバトルの気分じゃなんだもん！ バトル禁止！ 信吾のオペレート通行止め！ 電脳パフェのみ通行可能！！」
「なんでルールも守れない奴らのためにルールを変えてやらないといけないのさ！ 頭悪いやつらのために天才的な僕さまが損をするなんて考えられないよね！ ブー！！」
●万年 文作（まんねん ふみさく）
女性 25歳 160cm
茶のぼさぼさセミロング 光のない青目
一人称「小生」
名前はペンネーム。締め切りに追われる小説家。和服に羽織姿で下駄を履いている。
目の隈が酷く、真っ白な原稿用紙を見ると切ない顔をしながら明後日の方向へ全力で顔を背ける習性を持つ。
○○（登場人物）を殺さないで！ こういう話の展開に直して！ と自分の好みを押し付けてくる読者と、お色気入れたら売れますよ！ 表紙は人気イラストレーターの○○さんにお願いしましょうよ！ と作品の内容丸無視の指示を飛ばしてくる現担当が嫌い。
そんなにお望みの物語が見たいならそうしてやる、とネット世界と現実世界の両方を壮大なデマゴギーで溢れさせ、何が本当で何が嘘か分からなくさせた挙句様々な機関の機密情報を漏洩させようと暗躍したが、情報に惑わされることなく自分のオペレーターを信じたロックマンに敗れた。
年中眠い。
「うおおぉぉぉやめろおぉぉ真っ白な原稿を見せ付けるんじゃないぃぁ小生はポマード言われた口裂け女かああぁぁぁ！！ 退散したい！！」
「嬉しい情報、悲しい話、全て全て全て！ 貴様らが望んだ結末よ！！ 何ゆえ小生ばかりが物語のつむぎ手にならねばならんのだ！ 貴様らの物語も見せてみろ！」
○インク
原稿用紙と万年筆がモチーフの女性ナビ。
身長：1.5m 一人称「わたし」
属性：水
内巻きカールの黒い短髪に黒目勝ちな顔立ち、肩に袖代わりに万年筆のペン先がついていて、黒いボディに原稿用紙柄のロングスカート、万年筆のペン先がついた足で常につま先立ち。スケートをするかのように滑って移動する。
インクで出来たアクアタワーを立ち上らせ、筆記具モチーフの槍を標的に向かって数本投げてくる。アクアタワーと槍を同時に放つことは出来ない。
ポエムのようなややこしい話し方をするが電波ではなくどちらかと言うと中二病。
「愛しいノベルワールドを作り上げる創造主……わたしの全知全能を否定することだけは、全身全霊をかけて阻止いたしますわ」
「望んだ物語に溢れた夢と希望の新世界だというのに、あらあら、夢の住人さんたちは不機嫌顔ですわね。麗しい虹色の明日が、見えないのかしら？」
●雲野 伊都（くもの いと）
男性 12歳 150cm
白と灰色のまばらなショート 紫のじと目
一人称「僕」
民俗学者・雲野巣一（――そういち）の一人息子。学童服と学帽を被っている。
妖怪について詳しく調べるため各地を飛び回っている父親と、そんな父親に愛想が尽きて伊都を置いて出て行った母親が嫌い。親からの愛情に飢えていた。
家には家政婦がいるが向けられる感情が同情や愛想なのを理解しているのでなついていない。周りの奴らも一人ぼっちの寂しさで押しつぶされればいいとクモの巣で町を占拠、あちらこちらに真っ白な壁を作り住人同士が触れ合えない閉鎖空間を作り出した。
本人はティアドーム（東京ドームみたいなもの）に立てこもり自分のナビが作り出したクモの巣の集合体である巨大な繭の中に引きこもっていたが、伊都のためにここまで大規模な巣を作り泣きながら戦っているナビの十分すぎるほどの愛情を指摘され、ビーフ指令・シャークマンに敗れる。
ナビ溺愛。
「僕を愛してくれる人間なんて一人もいないじゃないか……僕が他人を愛せない事をなじるくせして、他人が僕を愛さないことを責める人は、一人もいないじゃないか！」
「アラクネ、アラクネはまるで僕のお母さんだね。とっても優しくて大好きだよ。……お母さんは嫌？ じゃあ、見た目と中身を考慮して、お父さん？」
○アラクネ
巨大なクモと歌舞伎がモチーフの女性ナビ。
身長：2.5m 一人称「拙者」
属性：木
連獅子（赤い長髪と歌舞伎衣装）の格好をした半人半蜘蛛の大型ナビ。目が八つある。女性型なので男装にあたる。上半身は四本腕の人間（？）で下半身は四本足の蜘蛛。
クモの巣で動きを封じた相手にウッディタワーを叩き込んだり、四本の腕をソード状に変えて連続攻撃を繰り出してくる。ただし大きいので動きが遅い。
男装しているのも一人称や口調が男のものなのも自分がナビでありオペレーターである伊都の母親にはなれない事を言外で示しているからなのだが、料理は出来るし裁縫もうまいし掃除も行き届いているし世話焼きな性格だしで正直ナビである事以外で母親を否定できる要素がない。溺愛されてぐぬぬとなっている。
「主（あるじ）様の孤独を癒すためならば、このアラクネ、矛にも盾にもなろうぞ！ 食らえぃ、ウッディタワー！！」
「あ、主様、拙者はナビで御座いましてな？ いや、ですからその、お母さんでは……お父さん！！？ お と う さ ん ！！？」
●万田 更（まんだ さら）
女性 25歳 170cm
黄緑のセミロングにピンクや白のエクステ 黄色と青のカラコン
一人称「私」
自然公園の管理人を任されている。オレンジのジャケットと黒い線が入ったピンクのズボン、青い靴というごちゃごちゃした色合い。自然公園に隣接した爬虫類園の管理人も勤める。
自然公園にごみを捨てていく奴らと人間が世界の中心だと思っている奴らが大嫌い。ぶっちゃけると人間不信だしメンタル不安定。
人の話を聞かないし自分のやりたい事しかしない。自然公園と爬虫類園を管理しながら中学生男子みたいなテンションで生きているし、自分のことを仕事をするための舞台装置かマリオネットくらいにしか思っていない。
自然公園や爬虫類園を荒らす人間を連れ去りどこかに監禁するデンサン連続行方不明事件を引き起こした。犯行エリアが自然公園と爬虫類園のみに限定されていたため犯人の特定は簡単に行われた。
体の色を変えて周囲の環境に溶け込むことが出来るナビで人間を浚い、敵を攻撃していたが、相手の姿が見えなくても気配で察知し、魂や心を感じることで相手の動きを予測するみゆき・スカルマンに敗れる。
動物の都合最優先。
「ぱんぱかぱぁーん！ 人間が世界を支配してると思い込んじゃってる馬鹿と阿呆は、この、万田さんが！ 綺麗さっぱりお片づけ！ ふっふふーぅ！ ……なんですか？ 邪魔するんですか？ ああそう……レーちゃんのご飯にして差し上げる！」
「レーちゃん、ちょっとそこお掃除したいんだけどなー？ 駄目？ やなの？ じゃあそこのお掃除は後でにしましょうか。分かったよー」
○レオンマン
カメレオンがモチーフの言動が幼い男性ナビ。
身長：1.8m 一人称「レオン」
属性：無
カメレオンの上あごまでをすっぽり被った緑色のナビ。とてものんびり喋るしのんびり動く。体の色を変えて姿を自在に消すことが出来るほか、触れたものを透明にする能力もある。
伸びる舌で勢いよくパンチしたり、舌パンチのついでに相手のバトルチップやアイテムを掠め取ったりと器用。お前はオオ○ズチか。毒霧は散布しない模様。
ゆっくりとした動作で「いやーだぁ」「いいよぉ」と更の提案を許諾したり却下したり。却下も許諾も気分しだいなので気が乗らなかったら手伝わない。更に「レーちゃん」と呼ばれていて、たまに自分でも「レーちゃんはさぁ」と言う。
子供のような口調で話し、マイペースでのんびりや。だが「サイバァテロ対策法に、引っかかっちゃったねぇー、更ちゃん、残念だったねぇー」と人並みの会話は出来るあたり、精神年齢まで低いわけではない様子。死ぬほどのんびりしているだけなようだ。
「あのねぇ、自然公園はねぇ、レオンとねぇ、更ちゃんのねぇ、大事な場所だからねぇ、意地の悪いことをする子はねぇ、捕まえてぇ、しまっちゃってぇ、思い知ってもらうんだよー……戦うの？ うん、いいよぉ」
「あのさぁ、レーちゃんさぁ、今そんな気分じゃないからさぁ、お掃除は後でしようねー？ レーちゃんはどかない気分なんだよねぇ」