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異世界トリップ悶々

2015.03.01.Sunday
 ホームページをタグ打ちで作る程度の知識くらいしかない人間の女が、タグを打ち込んで確認してまた修正して、を繰り返すのがしんどくなってテンプレートにも頼るんだけど、そのテンプレートの中に「このスタイルシートとタグの集合体を使えば理論上は別世界にいけるはずです、戻ってこられるかの保障も、無事に行きたい場所へいけるかの確信もありません、使う際は自己責任で」みたいなものを見つけて、興味本位で物凄く複雑な数字の羅列を丸ごとコピペ、自分のサイトの真っ白なページに貼り付けて試してみるけど何も起こらない。
 タグのインプット部分が間違っているのか、とか、ボディの部分に入力されている座標計算の文字列に誤りがあるんじゃないか、とか色々試していたら、何度目かのトライで【ENTER】のスイッチが一つだけ、画面の真ん中に表示されているページが完成。

 ……までは考えたんだけど。
 いや、HTMLタグとCSSでそんな事になるわけないだろっていう突っ込みは不要。知ってるから。
 さて、トリップ装置を作成するまではいいんですよ。問題はそこからなんですよ。
 さあ別の世界にいけるタグが完成したぞ、の後。主人公はそのスイッチを押すんだろうか。おお出来た出来た、じゃあ異世界にでもいこうかな、なんて簡単にスイッチを押すのか。
 押すんだとしたら、どうして押すのか。異世界に行くなんて眉唾ものな情報にすがる理由もだけど、別の世界に行きたくてたまらない動機は何なのか。
 自分の世界で暮らすことに大きなデメリットでもあるのか。
 オタクだから漫画の世界に行ってみたかったんです、きゃは! ですむのか。
 もしかしたら全てを捨てて、今の家族も、友人も、仕事や過去現在未来も何もかも捨てて異世界に飛んでしまうかも知れないのに、じゃあトリップでもするか! って簡単に別世界へいける理由は何なのか。
 異世界に行こうかってなってるその段階ではまだそこまでの事態は発想にないとしても、今まで自分が暮らしてきた世界の常識や言葉や文化が全く通じないだろう異世界に行く発想ができるって、その主人公に何があったのか。

 っていうのを悶々と考えてしまうあたり手詰まり感が酷い。
 なんとなくトリップしましたとか、死んだら異世界にいましたとか、行きたかったから行きましたとか、そういうやや強引なきっかけでいいんだろうか……。
 うーーーーーーーーーーーん。
 なんとなくトリップじゃ異世界にきた理由を話の中で全く生かせないし、死んだら異世界ネタは前のサイトでもうやったし、行きたいから行くっていうのは「どうして行きたいの?」「行きたいからです」「いや、だからどうして行きたいと思うの?」「行きたいからです」とかものすっごく足踏みばっかりする会話が発生しかねないし。
 もしかしたら私にはトリップネタは早いのかも知れない……。
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