表現力バトン
2018.02.11.Sunday
【表現力バトン】
・提示するお題を表現してみてください。
・文字数制限なし。一文でも、小説風に書いても可。
・お題は11月1日〜10日の誕生花の一般的な花言葉から出題させて頂きました
［唯一の恋］
焦がれるとか、悶えるとか、そんな事はなかった。
ただ、じんわりと、ああ貴方なのだと思うばかりである。
［いつも幸せ］
笑い、泣き、怒り、歌い、時折その身をかき抱いて絶望のように叫ぶ。
貴方は貴方を百パーセント生きているのだなと、見ていて思った。
貴方が一パーセントでも減ったところを、私は見たことがない。
貴方の人生丸ごとが、貴方の幸福なのだと知った。
［逆境に耐える］
辛そうでもない。苦しそうでもない。無表情で歯を噛み締める。
心の中に毒の花が咲く。
それを踏みにじって、今日も目覚める。
［歓喜］
声が出ない。びりびりとした快感が背中の芯を走り抜ける。
やがて情けないほど柔らかな声が出て、目が潤んで、体の変なところに力が入った。
［無邪気］
またそうやって自分と他人を傷つけては、ぽかんとするのだ、君は。
［躊躇い］
放っておいてくれ。
そう言われて、君はなおも手を伸ばそうとして、ややあって引っ込めた。
どうしよう、と目が語っている。
［飾らない心］
ありがとう、ごめんなさい、私はそれを知らない。
そうはっきり言って、貴女は相手に嫌な顔をされた。
それでも貴女は貴女でい続けた。凛としていた。
［用心深い］
何枚もの分厚い扉を心のうちに持っているあなたは、一枚の扉をぎぃと開いて私を一歩分受け入れた。
あと九十九枚。
［心変わり］
昨日の僕と今日の拙者が同一人物だと思うなよ。
［しとやかな恋人］
お先に失礼致します。
五十年連れ添った君は、ベッドの上でそう告げて目を閉じたね。
僕も五年とたたずにそちらへいくだろう。待っていてくれるかい。
＊感想などありましたら…
厨二病を全開にしました。
こういうの、楽しいですね。
ありがとうございました。
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