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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -
設定メモ
霊髪(れいはつ)

 多重人格や多層人格の者に多く見られる身体的特徴。
 生まれつき髪に微量の魔力・霊力の類が蓄えられていて、持ち主をかすかに守っている。
 また、人格が重なっていない者にも見られるが、霊髪だと判明するケースはそれほど高くない。
 その理由は霊髪の特性にある。
 霊髪と呼ばれる特性の髪は、普段は白や灰色などの無彩色であり、髪にふれている人間の魂の波長によって色を変える。
 人格が変われば魂の波長も変わり、波長が変われば髪色が変わる、というわけである。
 当然、人格が一つしかない人間の霊髪は色が変わらない。散髪して体から離れた状態になり、初めて霊髪だったと判明するくらいだ。
 身につける者の魂の波長によって色が変わることから、霊髪はアクセサリーやコレクションとしての人気が高く、高値で売れることを狙った髪切り通り魔や、霊髪の持ち主を誘拐してしまう事件が頻発している。
 霊髪の持ち主たちは自身の魂の波長を隠すべく、黒や茶色のカツラを被ることが多くなった。

 春神日向も霊髪持ちだ。
 しかし、無彩色の髪の中でも明度が著しく低い「黒の霊髪」であり、人格の交代に伴い魂の波長が変わったとしても髪は色の影響を受けないという、霊髪全体の二割ほどしかいないレアケースである。
 そのため、多層人格であることに気づくのが遅れてしまったという弊害があるが。
 散髪したとしても元の色が黒であるため色が変わらず、霊髪であることに気づかれないパターンがとても多い。

 春神日向は同じ黒の霊髪持ちである「左右田」の呼びかけに応え、自身の霊髪を切り落としてカツラを作ることに。霊髪狩りに怯える者たちに、わずかに魔力を蓄えた黒の霊髪によるカツラを送り、護符の代わりとした。
 その活動は黒の霊髪を持つ者たちに広まり、二割ほどしかいないその者たちの手により霊髪人口の殆どを守るまでになった。
 これにより黒の霊髪が存在することが知られてしまったが、黒の霊髪と普通の黒髪の見分けがつく者がいない為、一般人も襲われた上、霊髪の偽物が大量に出回り、人気や需要ががた落ちし、結果的に霊髪狩りが激減したという。


っていう髪の毛の妄想。