※パラレル
ここはエイリア王国。
一言で表すなら砂漠と太陽の国。
街には市場が開かれていて食料や雑貨、日用品など、様々な物が売られている。
リュウジはこの市場で古書や巻き物を販売する店を営んでいた。
「さあお姉さんお兄さん寄ってって! 珍しいことわざの本がたくさん揃ってるよ!」
とはいえ、古書はあまり売れないため、副業として店先で日用品を売って、それでなんとか生計を立てていた。
「ふー……お昼とろうっと!」
頃合を見計らってリュウジは昼食を取る為、店に幕を張り、近所の市場に足を運んだ。
「こんにちはー」
「やあリュウジ君、今日も精が出るね」
「まあね! ところでさ、後ろにいるあの集団なに……?」
「あれは確か王宮の視察団だったような」
王宮仕えの者たちが隊列をなしてやってくる後ろに、籠をつけた象がいる。その象の後ろにはまた兵士たちの列。
リュウジは大行列をただただぽかんとした表情で見ていた。
「リュウジくん、できたよ」
「あ……ああ、ありがとう」
昼食を店まで持ち帰ってさあいただきますしようとしたとき、客が現れた。
「あ、いらっしゃいませー」
「いや、我々は客ではない」
「えっ?」
「リュウジ……だな。我々と一緒に来てもらおう」
「なんで……」
「理由は来ればわかる。つべこべ言わずにきてもらおう」
「えっ……そんな……俺昼もまだなのに!!」
リュウジは強制的に店を閉めて男たちに連れられていった。
ついた先はなんだかきらびやかな装飾品や調度品で整えられた部屋。
遠くに見える庭にはやたら豪華な噴水。ここが砂漠の国ということを忘れさせてくれそうなほどの豊かで綺麗な水が、更に豪華さを際立たせる。
「あの……ここは」
「ようこそいらっしゃいませ。俺の花嫁」
「はな……???」
「ああ、自己紹介が遅れたね。俺の名前はヒロト。この国の王子っていうのかな。ともかくそんな感じ。今日街に出て高い所から見物してたら君だって気がしたんだ」
「えっ、見物……ってまさか」
「象の上から見てたよ」
「一瞬……だった気がするんだけど」
「一目惚れ……かな? 父さんがそろそろ世継ぎを欲しがっててさ……許婚もいないし。気に入った子で良いっていうから……」
ヒロトはリュウジの手をとり、ゆっくりと指輪をはめた。
「結婚して下さい、お姫様」
指輪にくちづけを落として、ヒロトはにっこりと微笑んだ。
「あの……えっと……あ……俺、」
「俺?」
「男、なんだけど」
「………!!!」
一目惚れの王子サマの恋は始まる前に終わ―――……
「性別なんて関係ないよ? リュウジ」
らなかった!!
何もわからないままつれてこられた平民と、少し自分勝手だけどどこか憎めない王子サマ、二人の関係はどうなることやら……
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以前、友人が私に送ってくれた、まさかの基緑パロwwwww
もう設定がおいしすぎて…!^q^
つい「基緑サイト作ろうぜ」って誘ってしまったほどでしたwwwwwww
そんな彼女はユニコーンLoveの土一土?…あれ、一土一?スキーさんです←
そして続きねだられて書いた続き→
いや、むしろ私が続きをねだりたかったのに何で自分で書いてしまったんだ…!
期待したら負けです/^q^\
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