もし蘭拓♀が合コンでばったりしたら。
2011/07/10 19:50




※あらすじ
サッカー部の友達から合コンに誘われて渋々ついてきた霧野くん。
全く乗り気じゃないけど彼女が欲しい友達の為に我慢してお店に行ってあげることになったよ!!





「…本当に俺は居るだけでいいんだな?」

「そうそう!霧野がいてくれるだけで合コンに来る女子のレベルが上がるんだよ〜」


「へぇ…」とか「ふぅん」と適当に相づちを打って話を聞く。
早くコイツに彼女が出来て、この月に一度開かれる定期的な合コンを終わらせなければ。

「…にしても、霧野ってめちゃくちゃモテるのになんで彼女いねぇの?」

「………別に。お前には関係ないだろ」


合コン前でテンションの高いコイツはあろうことか俺に彼女がいないことを話題に出してきやがった。
『彼女』という単語を聞いて、頭の中である1人の人物を思い出す。



……幼なじみの神堂。
今は通う学校が違うけど、小・中学の頃は毎日一緒に登下校する仲だった。高校からは親の都合だとかで女子校に通うようになってしまったが。


「なーなー!!なんで俺には関係ないんだよ!!!教えろよ〜!!………あっ!まさか霧野、その容姿だし、女よりも男が好きwとか言うなよ!?」

「ふざけんな」


ふざける友達を叩いていると店の人から「お連れ様が来られました」との声。
やっと来たか…。
ああ、今日こそコイツの彼女になってくれる女が現れますように。



「遅れてすみませーん!…って、きゃあああ!!本当に霧野くんがいるー!!」


部屋に入ってくるなりいきなり甲高い声を出され内心うんざりする。
とりあえず、会釈くらいはしておこうと頭を下げた時、聞き覚えのある声がした。



「…ほ、ほんとに、霧野……くん、いるの??」

「いるよー!…でもまさか神堂さんが合コン行きたいって言うなんて意外だったなー!」




………神堂?
今、神堂っつった??


会釈しかけた頭を上げるとそこにはもう何ヶ月も見ていなかった幼なじみの顔が。


「………………しん、どう?…なんで??」

「霧野!ひ、ひさしぶり…」

へらっと笑って手を振る神堂は中学校の頃から変わっていなくて相変わらず可愛い。
しかも学校の制服を着ているから普段滅多にお目にかかれない神堂の生足が惜しみなく晒されて内心気が気じゃなかった。



「…え、霧野ってこんな美人な人と知り合いだったのか!!?ちょ、なんで俺に紹介してくれねーんだよー!!」


些か興奮して俺に話し掛ける友達をじろりと睨み付ける。
……紹介する訳ねーだろ…!

俺がどんなに綺麗な女子から告白されようと、隣にいるコイツを始め友達から何故彼女を作らないのかと質問攻めされようと、全ては俺の目の前に立つ、幼なじみ………神堂がいるからだ。


だから、長年想い続けた俺に「神堂を紹介してくれ」とか一億光年早いんだよ!


「……悪いな。今日の合コンは俺、本気で落としにいくから」

そう言って恥ずかしそうにしている幼なじみを見ながら、どうやって口説こうかと考えを巡らせたのだった。







霧野くんの友人による後日談。
「あんなにマジな顔してる霧野は初めて見ました」



終わっとけ\(^O^)/

―――――――――
拍手文で基緑♀合コン書いたときから書きたいと思ってた蘭拓♀合コン話でした。
本当私は幼なじみ設定好きだねwww







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