inミスド
「うわぁぁ………」
「随分 嬉しそうだな 敦」
敦は初めてのミスドに瞳を輝かせていた
まるで宝石でも見ているかのようだ
「赤ちん赤ちん!!コレ全部食べていいの!?」
「敦 落ち着け 僕を破産させる気か」
男子高校生の財布事情をなめるな
今日は予算1000円で来ているんだ
全部を一つずつなんて買えるか
「え 嘘……この中から残酷な選別をしなきゃダメなの………?」
信じられないという顔をしているが事実だ
それにこの1000円だって新しいボードゲームを買おうかと思っていた金だ
「僕とお前で5個ずつ買おう それで交換すれば問題ないだろう?」
「むぅ………」
敦は真剣な顔をしてドーナツを選び始めた
ここは敦にとって夢の国のようなところだろう
普段からドーナツを始めとしたお菓子をあげるとテンションがあがるからな
「ポンデリングもこうやって並ぶとやっぱり良いなぁ え 何コレフロッキーシューとか 何で俺に隠してたんだし あ でもやっぱりゴールデンチョコレートも捨てがたいな だって食べなくてもおいしいってわかるもん いや 食べるけどね?」
敦が喜んでくれてなによりだ
だが2mの敦が子供っぽく無邪気にドーナツを選ぶ姿は目を引くので早く決めてもらいたい
敦がドーナツの種類を選び終えたのは30分後のことだった
むっくんがドーナツを選ぶ姿は絶対かわいい
でも赤司様はミスドを全部買える気がする←