189Qネタバレあり






































WC準決勝の次の日、オレはテツに呼び出された。

「こんなとこに呼び出して 何の用だよ テツ」

場所は帝光中の第四体育館。(不法侵入とかいうなよ)

「………」

呼び出したくせにテツはずっと無言のままだ。

「おい 何か言え…」

「運命って信じますか?そんなものがあるなら僕は君たちと出会えたことも火神君と出会ったことも運命だと思うんです」

「………さつきだな」

アイツ………!

この場にいないアイツの顔を思い浮かべ顔をしかめる。

「君 運命の光ってなんですか まさか 自分が偽りの光だなんて言い出しませんよね?」

痛いところをつかれて言葉につまる。

「そりゃあ…」

“偽りの光”

影を必要としなかったオレは、偽りの光だった。

そう認めるしかねーだろ……

「はっきり言います バカですよ 青峰君は」

「ッ………」

「勝手に自分を追い込んで 孤独になって 僕をまた一人にする そんなバカです だからなんですか?それだけで たったそれだけで僕達が一緒に過ごしたあの日々が無くなったワケではないでしょう?」

「でも…」

オレはテツを突き放しちまった。

テツを、傷つけちまった。

“運命”ってもんにオレは選ばれなかったんだ。

逆らうことは………できない。

「確かに今の光は火神君かもしれない けど あの時 第四体育館で幻の六人目でもないただの僕を必要だと言ってくれたのは君なんです」

「!!」

「君だけなんですよ ただの僕を必要だと言ったのは 誰しもが 火神君すらバスケは向いてないと言った僕に手をさしのべて助けてくれたのは君なんです だから…」

















「運命なんてぶち壊して 僕にまた手をさしのべてください」

















その言葉で、オレは何故か安心できた。

「………ったく お前の方がよっぽどポエマーじゃねえかよ」

今さっきまでの不安感が嘘のように。

テツの声で。テツの言葉で。

「そうですかね?」

運命を変えたいと思えた。









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memoのものに加筆修正したものです!!

ポエ峰ぷまいmgmg←


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