うわあぁぁぁん…

うわあぁぁぁん…

ふぇ?

だぁれ?お兄ちゃん?

え?僕のお話聞いてくれるの?

………ありがとう!!

あのねっあのねっ

僕はみんなと仲良くなりたいんだけど、僕のお話聞いてくれないの………

お勉強わかんないみたいだから教えてあげてもね、変な目で見て離れていっちゃうんだ………

僕はみんなの力になりたいのになんでだろう………

ふぇ……

グスッ うん……ほかにもね、あるの

バスケみんなでやるんだけどね

え?うん バスケだよ

僕 バスケ大好きなんだぁ!!

なんでお兄ちゃん笑ってるの?

? うん

でもね、やっぱりみんな離れていっちゃうの

最初はみんな僕を仲間にいれてくれてたんだけど、僕のこと仲間にいれてくれなくなっちゃったの

なんでかなぁ?

僕が一生懸命やるとね、仲間にいれてくれなくてね

一回なんで仲間はずれにするのか聞いたの

そしたらね、

僕がいると勝負にならないんだって

僕はバスケが好きで、みんなと遊びたいだけなのに……









「そっか」

目の前の泣きそうな小さな少年の頭を木吉は優しく撫でた。
少年は不思議そうな顔をして木吉を見上げる。

「それはお前は悪くないよ」

「そうなの?」

「ちょっとだけ 周りの人たちはお前が羨ましいだけなんだ だからさ そうやって自分をせめんなよ お前はお前のままでいいんだから」

「………うんっ!!ありがとう お兄ちゃん!!」

少年はにっこりと笑うと駆けていった。
風邪がふき、木吉が再び駆けていったほうを見てももう少年はいなかった。
けれど、木吉は優しく笑う。

「何 笑ってんだよ」

後ろをみると不満げな“アイツ”の顔。

「いや ちょっとな」

木吉は“アイツ”をみるとまた笑った。

「ニヤニヤして気持ちワリィっつーの」

「そうか?」

「気持ちワリィに決まってんだろバァカ」

そう言いながらも“アイツ”の顔はどこか幸せそうだった。

「ほらいくぞ」

「ああ!!」

手を繋ごうとしたらふりほどかれたが、2人は一緒に歩きだした。

“アイツ”のとなりで笑いながら、木吉は心の中で呟いた。





お前はお前のままでいいんだよ

だから俺のそばにいろよ

………花宮






†**++*+*†*+*++**†


少年:ショタ花宮
アイツ:花宮

花宮は優秀すぎるからきっと小さいころは仲間はずれにされてた気がしたんです

それを木吉が包みこむ……みたいな?←

わかりづらくてゴメンナサイ!

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