※宮地成り代わり
※主は女

世の中にはいろいろあるものだ。空からお金が降ってきたりだとか有り得ないことが起こる時もある。事故った私は気がつけば真っ白な天井が見えて「オギャー」と泣いていた。何かをしゃべろうとしても「オギャー」しかしゃべれないし。何を言いたいのかと言うと私は赤ん坊になっていて私を抱いている母親らしき人に「宮地名前」と名付けられた。

***

あれから18年―――
分かったことと言えばここは「黒子のバスケ」の世界で私はその中のキャラクターであった「宮地清志」に成り代わってしまったようで、まあいろいろあって秀徳高校男子バスケ部に入部。それから可愛くない後輩もできたわけで‥‥まあ現在に至るんだけど。「宮地清志」に成り代わったものの実質、私の性格は変わらない。

まあ元々口が悪いしね。



「まだ残るのか」

2年前のこと。体育館に一つの声が響いた


「あ、大坪‥‥」
「裏門で待ってるから一緒に帰るぞ」
「え?あ‥‥ちょっ」
‥‥‥行ってしまった。
1年の頃の私は可愛いげがなく少しとがっていてちょっと近づき難い女子として見られてたから大坪が私を誘ったのは少しびっくりした。

***

「正直、びっくりした」
「何がだ?」
「帰り、誘ってくれたこと」
「ああ‥‥いつも、なんだろ?」
「‥‥?何が?」
「居残り練習のことだ、いつも残っているんだろ?」

大坪は顔を緩ませた

「べつに。最近、家にあまり帰りたくないだけだし」

‥‥‥可愛くない私


そんな素直じゃない私の気持ちをくみとったのか大坪はそうかそうかと言って私の家まで送ってくれた。翌日以降も私が居残り練習してるときは一緒に残って私を送ってくれたのは絶対言わないけど実は感謝してることに大坪はきっと知らないだろう。









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