菅野のフェラチオが上手過ぎて、悩む。

何故上手いんだろう。

本人に問い合わせてみた。

営業所内。
菅野は呆れた顔で杉浦を見る。

「褒められて嬉しいトコもあるんですが…あー…男だからじゃないかな。僕がこうされたらイイ、みたいなのがあるから、それで」
「なるほど」
「なるほどじゃないですよ。何考えてんですか。またくだらない事考えてたでしょもしかして」
「考えてないよ」
「嘘だ。どうせ僕は本当は初めてじゃなくて、杉浦さん以前にだれかと関係を持ってただとか、そんな事考えてたんだ」
「う…」
「やっぱりな。僕ってホントに杉浦さんに誤解されてるんだな。男は杉浦さんが初めてですからね」
「僕だってかんちゃんしか男は知らないよ」
「それは信じてます。僕は杉浦さん信じてるのに、杉浦さんは僕を信じてくれないんだもんな、不公平だ」

そんな事を言いながら、菅野の表情はいつものニヤニヤ顔。
つられてこっちまで笑顔になってしまう。

ニヤニヤ。
ニコニコ。

「そうですか、僕、上手いですか」
ニヤニヤと嬉しそうだ。
「どんな風に上手いか知りたいなぁ」
「音がね…」
音がいやらしい。
啜って吸って、唾液の音が。
あの音を聞いただけで全身から力が抜けて行く。

菅野は穴まで舐め上げる。
その時に杉浦は思わず声を出してしまう。
責められている自分にまた興奮する。

だが、逆はない。
菅野が、させない。


「僕もかんちゃん舐めたいのにな」
「嫌です。杉浦さんはそんな事しなくていいんです。僕が全部やってあげます」
「えー」

まぁいいんだけど。
かんちゃんの唇は本当に気持ちいいから。

菅野が更にニヤニヤしている。
「どーしたかんちゃん」
「いや、杉浦さんこそどうしちゃったんですか。こんな話するの珍しいですよね」
ニヤニヤ。
「したくなったのかな杉浦さん」
「べ、別に」
「さぁ脱いで脱いで!」
菅野が杉浦のベルトに手をかけた。

長いようで短い休憩のはじまり。


20090704完



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