東京シティビューで夜景デートなど企んでみました、私、阿部光一と申します!
いやぁ〜、レインボーブリッジがとても綺麗!
東京タワーは勿論シオサイトもお台場も見えるわけですよ。
どうですか、ボクのこの夜景チョイスは!

と、一人で盛り上がっても仕方ないのです、デートってね。
相手ありきですもんね。
て訳でボクのデートのお相手はこの方、メルヘニストゆっくんです!
ヒュー!きゃわゆい!!
しかし、自然児ゆっくんに都会チック夜景など見せたのはもしや逆効果だったでしょうか。
阿部ちゃんちょっと今反省中。

ゆっくんはボクの隣で南西方向のシートの前列に座っていますが…

「ゆっくん、どうかな」
「…空に浮かんでるみたいですよぉー」

お、それは結構いい感じのコメントなのでは?
うんうん、いい雰囲気だ。
ありがとうシティビュー!

ボクは愛するゆっくんにこう言いますよ。

「減ったよね」
「何がですか?」

ゆっくんがボクの目を見て答える。
ウキュン!
阿部ちゃんハート炸裂!
「あのね、ゆっくんが俺のホッペタ叩く回数減ったよね。阿部ちゃん自信持っていいのかな?」
「…ていうより…イヤなんだもん」
「俺にチューされそうになるのが?」

そうなんです、僕達まだ清い関係なんです。
チューだなんてもってのほか。
いや阿部ちゃんはしたいんだけど。
ゆっくんは眉毛をまた下げて。

「…じゃなくて、そのぉ…」
「もぉ!何よゆっくん思わせぶりっ子なんだから。ああこれが『じれったい愛』って奴ですね」
「違いますってー。だから…その…阿部さんのホッペタ…触りたくない…」

来た来た、Mr.潔癖症。
そんなボクの表情を見て、慌てたようにゆっくんが言った。

「でも!でも一応頑張ってるんですよこれでも!ほらぁ」

そう言ってゆっくんは自分の右手と繋がれたボクの左手を高く掲げてくれました。
か、か、か、かあひー!!

「うんうん、凄い大前進だよね!いいよいいよ!!この調子でどんどん出来る事増やして行こうね!二人で」

ゆっくんにっこり。
ああきゃわゆいわー。
抱きしめたいですけどこの場じゃちょっと。
阿部ちゃん今とっても幸せです。

20100130加筆修正、完
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