ボクはダメなんだ。
ボクは本当にダメで、生きてちゃいけない人間なんだ。
だってボクは、呼吸をしているだけで、人に迷惑をかけてしまう。

ボクはダメだ。
ボクはボクが嫌いだ。

ボクがボクを生きてちゃいけないって思ってるから、ボク以外の人たちはもっともっと、そう思ってる。
あいつは生きてちゃいけないって。あいつは嫌いだって。

ボクはダメ人間。かっこわるい。ダサい。ありえない。
もう本当に生きていたくない。呼吸をするのが疲れるんだ。だってボクの息が、世界を破滅に追い込むから。
ボクが喋ると鳥が死ぬ。犬が死ぬ。猫も死ぬよ。だから人も死ぬ。ほら、ボクが呼吸をしているだけで、世界は破滅する。
ボクが生きているだけで、周りに迷惑をかけるよ。

なんてボクはダメな人間なんだろう。
どうしてボクはこの世に生まれてきてしまったんだ。
ボクがここにいる意味がわからない。
ボクは何のためにここにいるの。
ボクに出来ることは無いの。

ボクが何かしようとすると、よくないことばかりが起きるよ。
それでもいいの。

「いいんじゃない。俺は信濃さんがいるだけで、幸せ」

中小路くんて楽観的なんだね。


20100130加筆修正、完
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -