耳鳴り。
興奮し過ぎだ。

眼前に、菅野の物を確かめた。
初めての、所謂シックスナイン。

キスを繰り返し、体中を舐め合い、確かめ合い、菅野が杉浦にフェラチオをし、その時に言った。

「かんちゃんのも、したいよ」

菅野は杉浦に自分の物を口には触れさせない。
菅野だけが杉浦のペニスを弄ぶ権利があり、杉浦にはそれは無かった。

意外にも菅野にとって、杉浦からされるその行為は恥ずかしい物だと感じている様に思えた。

そんな感情からは程遠く思えるのに。

だから伝えてみた。
菅野がどんな反応をするかと。

「僕ばっかり気持ちいいよ。かんちゃんのも、舐めてみたい」
「…いやれひゅよ」
口に含みながら。
弓なりの目、ニヤニヤと笑いながら答える。

菅野の頭を両手で抱えた。
上に向かせる。

「お願いだから、シックスナイン」
「あは、杉浦さんからそういう単語聞くと興奮しちゃうな…チンコ舐めちゃダメです。触るだけなら」

そう言って菅野は姿勢を変えた。
杉浦の頭の上を跨がり、自分は杉浦の股間に顔を埋める。
快楽の電撃が杉浦の背筋を走る。

眼前には勃起した菅野のペニス、そして。

菅野の肛門に指を充てた。
菅野が腰を揺らす。

「くひゅぐったいです…」
「うん。かんちゃんのここ、可愛いね」
「何言ってんですか…」
「綺麗だよ」
「…剃ってんですよ、そこ」

そうなのか。
確かに、見た目よりもツルツルとはしていなかった。
剃り残しも多少あるようで、そこだけはザラザラした感触が残っていた。

解す。
ゆっくりと指を挿入する。
中のある部分に指先が当たると、菅野は背筋を伸ばし、体で悦びを表現した。

菅野のペニスが顔に当たる。
ぶつかる。
そんなサディスティックなプレイの様に感じられて、マゾヒスティックな自分は思わず発射しそうになってしまう。
必死で神経を別に集中させようとする。

かんちゃんに挿れたい。
かんちゃんのここに、この穴に挿れたい。

ああ、耳鳴りがする。
興奮し過ぎだ。


20091223完



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