まだあった書きかけ

2013/01/24 17:54

メモ残ってたけど、こんなの打ってたの忘れてた…。

近いうちにどれかは完成させてUPします。
では杉浦と菅野の書きかけ。








公に『秋田エリア影の帝王』と揶揄される様になっても、杉浦のそのおっとりとした口調自体は変わらない。

杉浦は何一つ変化していないのだ、と菅野は思っている。

こちらの視線が変わるだけだ。
杉浦は元々わがままで、傲慢で、粘着質で、女々しくて、汚くて、悪い男だった。

それを杉浦は隠す。
隠されて、こちらは知らぬ振りをする。

それで上手く成り立つのだ。

そうだ、知っていた。
自分は知っていて、その隠された部分を自分だけには見せて欲しくて、暴いた。

暴いた結果、自分の隠したかった過去を杉浦に知られた。

そうして結局何も変わらなかった。
自分達の関係にそれらは影響を与える事なく、ただ前以上に親密になれたとは感じる事がある。それだけだ。

「こう言うのを女性は運命だとか言う。ただの相性なのにな」
「まあその相性合うとかどうとかの相手とね、なかなか巡り会えないと、彼女達は言ってるんだと思うよ」
「わかりませんね。女性はよくわからない。何を考えてるんだろう」
「向こうもこっちをそう思ってるんじゃないかな」
「永遠に理解しあえない!」
「うん、だから上手く行くんだよ。理解出来ないのが前提なんだからねえ」
「って、物分りいいフリしてさ。杉浦さんはかっこつけてるよ。えふりこきだ」
「やめてよそれ。それ言われるのが一番嫌なんだけど」
「図星だからでしょ?」
「君だってそうだよ。自分の失敗許せないでしょ」
「僕は自分のミスは自分でフォローしますもん。或いは杉浦さんが全部後ろから片付けてってくれますし」







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