もう一つ書きかけ

2013/01/24 17:52

PDさんからネタをもらっていたのにまだ完成させられないネタのメモです。








福澤がソワソワしている。

自分とさほど身長の変わらない、だか細くてバランスの悪い体型の福澤に、杉浦は隣から声を掛ける。

「どしたのリューちゃん。落ち着きないね」
「あ、ああ、ええ、うう」
「どしたの、具合悪いの?帰る?今日なら大丈夫じゃない?ハイジマは……ああ、このメンツなら平気でしょ。僕から菅野くんに言ってあげようか?」
「えっあっ、帰っていいなら帰りたいですね」
「大丈夫?送ろうか?僕も午前なら空いてるから……広面だよねリューちゃん」
「ええ、あ、う、いいえ、やはりいます」
「どしたのリューちゃん。おかしいよ」

そこに菅野と若松が戻ってきた。

「ダメダメ!杉浦さん、福澤さん甘やかしちゃダメ!!」
「え?なあに若松ちゃん」
「そうですよダメダメ。福澤さんね、新台行きたいだけなんですもん。ねー、福澤さん」
「えっ、あっ、あ、はい」
「ええー。リューちゃんまた打ちに行きたいの!?今月どれくらい注ぎ込んでんだよ」
「う、あ、うう」
「何の台なのー」
「推しメン選ぶ奴ですよ」
「あーなるほど。ふーん。僕も行きたいかなー。行こうよリューちゃん、今から」
「ええっ。杉浦さんまで!?」
「あのねえ杉浦さん、よくまあマネの僕がいる前でそんな事言えますねえ……」
「なんなら皆で行こうよ。あ、隣も呼んでさ。今日なんか暇だよ、何も無いよ」
「何も無くたって勤務中でしょ!ダメダメ菅野マネ!今ちょっと杉浦さんの言う通りだなって思ったでしょ!?」
「バレました?あっはっはー。じゃあこうしましょう。菅野マネゲームでーす。『菅野マネの言う事はー』」
「『ぜったーい!』」
「絶対じゃないですよ!」
「いいから若松さん、僕の采配スキルを見て下さい。いい?まずは福澤さんはこれからすぐにハイジマ秋中行ってねー。午後5時になったら一度僕に電話入れて下さい。そのまま直帰でいいよ!」
「菅野マネ!ありがとうございます!」
「うん、行ってらっしゃい福澤さん。明日はお土産待ってます、うわー!子供の頃みたいだな!ねえねえ杉浦さん、子供の頃って、父親がパチンコから帰ってくる時ってワクワクしましたよねえ」
「んー、僕んちは僕しか打たないんだよねえ」
「ちぇ、上品だな杉浦家!若松さんちは?」
「私逆ですよー、うちで打たないの私だけです。父親も母親もバカみたいに夢中になってたから」
「珍しいですね、秋田でパチらないなんて」
「珍しくないですよ。私の周りでは打たない人多いです」
「そっかー。あ、でねー、じゃあ若松さんはねえ、これから御所野経由でー」
「私は真面目に巡店するから大丈夫です。菅野マネと杉浦さんはどうするの?」
「んー、どーしよっかなー。どうします、杉浦さん」
「僕ねえ、年末ジャンボ買いに行きたいなー」
「あ、広面?猫の?」
「うん、猫の」
「良いですねー行きましょう!じゃあ昼からポルタ行って、ハイジマ東行って、それ経由ですね!」
「うん、僕今年はねー、たくさん買うんだ」
「毎年買ってましたっけ?」
「ううん、今年は久しぶりに。だって六億だからねえ」
「ですね!辺見マコトのCMに騙されて僕も買います!若松さんは?」
「だから私、ギャンブルなんてしません」
「六億あったら何したいですー?」
「会社辞めて南国に移り住みますよ!」
「ええー。若松さんはエルデの未来を担わないんですか?」

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