更に拍手お礼+書きかけ
2013/01/24 17:50
拍手押して下さった方々、ありがとうございます!
少しずつやる気を出して来てるのでした。
よーし頑張るぞー。
そろそろきちんと、短い話でも完結した物をUPしなきゃなーと思いつつ、もう一つ書きかけを残して行きます。
リビングから妻が呼ぶ。
「ヒロキくん、菅野さんから電話ー」
菅野から着信。
着信?
「こんな時間に?どうしたんだろ」
時刻は午前7時半。
慌ててフェイスタオルを掴み洗面所から出る。
まだ寝巻きのまま。
顔を洗っていた所だった。
「ちょっとヒロキくん廊下濡れてる」
「うんごめん後で拭くから」
妻に謝りながらテーブル上のバーバチカをフリックして電話に出る。
『おはようございます杉浦さん』
「おはようございます菅野マネ。どうしたー?何かあったー?」
『えへへ、お願いがあるんです』
バーバチカの向こうの菅野は確かにいつもの様に笑っている。
「どしたの?僕に出来る事なら」
『すみません、出勤する時僕も乗っけてって下さい』
「いいけど。何があったの?車動かないの?」
『いやー、動かないのは僕の腕で』
「腕ぇ!?」
杉浦の声に妻が驚いて反応する。
飼い犬も小さく吠えた。
飼い猫は無視していた。
『いやー、朝ねー、僕ねぇ、いつもみたいにジョグってたんですよねえ。そしたらねえ、自転車に引かれました』
「自転車?」
『そう、自転車です。自転車に乗ったおじいちゃんがぶつかってきてね、今朝は路面凍ってましたし。僕も何度か足を取られました。凍ってる所より融雪剤撒いてる所の方が僕は嫌なんですが。こんな季節に自転車なんて法規制した方がいいですよねえ。で、よろよろ危なげに乗ってたんですよ。それでねー、じいさん危ねーなーって見てたら僕にぶつかってきてねー。やだなー僕って引力あんのかなあ、モテて困ります』
「そ、それで君」
『ああはいすみません、脱線しちゃったな。僕転んでしまって。じいさんは平気な顔して帰って行きましたけど。家帰ったら僕、腕がじんじん痛くて。病院行ってきました。骨折してましたー』
あはははは、と菅野が朗らかに笑う。
杉浦は笑えない。
「わかった。迎えに行くからね」
『すみません、よろしくお願いします。遠回りになっちゃいますね。すみません』
広面から桜まで。大した距離では無い。
営業所の場所に近いのが杉浦家だと言うだけだ。
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