拍手お礼+書きかけ

2013/01/24 09:08

拍手押して下さった方々、投票参加して下さった方、ありがとうございます、ありがとうございました!

ようやく気持ちが盛り上がってきた、かもー!
拍手押して下さった方々や読んで下さった方々に感謝の気持ちを送りたいです。
なんだいエロいスギカンかい!?んー、どーしよっかなーw
なんだいカンスギ書いてもいいんかいwww

復活するのに一ヶ月以上かかるのか私。
それでも前よりは早くなったかな。

小ネタも色々ありますが、こんなの書きかけてます。
まだ下書き状態ですが、宮川と岡部話です。





七瀬が丸顔の頬を膨らませている。

杉浦はその左頬を人差し指で突いてみた。
七瀬の尖らせた口から溜息に似た空気が漏れる。

「何すんだよ気持ち悪いな杉浦。俺は菅野サンじゃねーよ」
「七瀬くんどうしたの。お悩みかい」
「悩みだよ。うちのマネからメール来たの。読むんだったら転送する」
「うん読みたい、バーバチカに送って」
「……杉浦お前知らないふりしてるだけだろ?本当は知ってんだろ?」
「何がー?」
「菅野サン経由で知ってんだろ?そっちのマネなんだから菅野サン」
「何の話だい。どうしたの七瀬くん変だよ」
「ふん、カマトトぶりやがって。あ、わかった。お前の差し金だろ」
「どうしたの。被害妄想激しくなったね七瀬くん。マエデンはやっぱりキツいかい。タケちゃんに代わって貰おうか?」
「竹中と替えた所で杉浦と一緒にポルタだろ。同レベルだよ。くそ、福澤となら変わりたい!」
「ダメダメ、リューちゃんはハイジマで丁度いいの。そんなにハイジマに戻りたいの七瀬くん」
「俺はお前や菅野サンみたいに肉食じゃねーのよ基本的に。穏やかになだらかに生きて行きたいの。誰の事も怒らず叱られずだらだらと仕事してたいの。マエデンポルタみたいな殺伐とした店舗は本当は俺苦手なの」
「そんなの僕も菅野くんもだよー。だからハイジマはしばらくはリューちゃんに見て貰うんだって。順番だからね。次は僕が入るつもりだし。その後はタケちゃんかなーって菅野マネには伝えてあるよ。その時は七瀬くんがポルタかな」
「こうなりゃマエデンじゃなきゃどこでもいいよ。何が東北一売れてるだよ。くそ、くそっ売っても売っても報われねー!!」
「ねえ七瀬くんのメール来ない」
「今送った」
「来た来た。なーにー。ふーん。へえ。そうなんだ。これは僕、はじめて知った。菅野マネも知ってるのかな?菅野マネにも転送していい?」
「……いいよ。その上で聞かせろお前の意見。誰を、送ればいい?」
「そんなの決まってるじゃないかあ。一人しかいないだろ?」


杉浦のバーバチカに送信されたメールは、東北マエデン販路のマネージャー川島からの物だった。


「え?なに?もう一回言って。聞こえなかった。なんて?」

岡部が目を大きく見開いている。
自分を見つめて、無邪気に聞き返してくる。

もう一度同じ台詞を言うのは面倒だった。
言いたくない。
伝えたくない。
だが、黙ったままではいられない。

「再来週から、仙台」

それだけを告げると、岡部は不思議そうに小首を傾げた。

「誰が?」
「俺が」
「宮川くんが?」
「そう」
「転勤?」
「そう」

菅野程では無いが大きな目を更に大きく丸く開いて、それ以上に口を開けて。
岡部の動きが止まった。

「べっち」
声を掛けても身動きしない。
固まっている。

タイミングを誤ったかもしれない。
だがもう遅い。
言ってしまった。伝えてしまった。聞かせてしまった。

岡部は先月、社員登用試験に合格した。
ポスト菅野と言われていたが、実際ここまで来るのに相当な時間が費やされた。

菅野が特別なだけだ。

そう思いながら宮川は自分のカシスオレンジのグラスを呷った。
氷が溶けて薄くなっている。
ただのオレンジジュース以下の液体。

岡部はまだ動きを止めていた。
宮川の頭の中で有名漫画の悪役が決め台詞を発していたが、それは口に出さなかった。

岡部は先週からエルデータの正社員として勤務している。
配属店舗もこれまでと同じ。
制服もこれまでと同じマリンポロのまま。
ただ、肩書きと給与が変わった。

岡部を祝う為、宮川は名代から車で滝口までやって来た。
岡部も宮川も明日は公休だ。
岡部の実家に泊まらせて貰う約束までした。

本来なら久々の再会を喜び合い、仕事の事やこれからの事を語り合う夜になる筈だった。

この日を逃すと二度とは直接に伝える事は出来ないだろう。
そう思い、異動の事実を伝えた。

あっさりと伝えたつもりだった。
なのに。

岡部がここまで衝撃を受けるとは考えてもみなかった。

こちらが軽く落胆する程度に『あーそうなんだおめでとう宮川くん!来年辺り昇進かなあ?俺も早く追いつくよーに頑張るよ!』と返されるんだと予想していた。
なのに。

「……べっち」
「ん、あ、ん、うん、あっ、ごめん。びっくりした。うん、びっくりしたー」



前へ | 次へ



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -