誕生日まであと17日



あれから自分を見つめ直していたらジャックの誕生日まで残り17日となってしまった。8月に入ったのもあり少し焦ってきた。
今日は話が長くなるので正直聞きたくないが一応参考程度に質問してみようと思う。



「てことで少年T」
「どういうことですか。というか名前を省略しないでください」
「今までずっとこのスタイルなんだから続けさせてよ」



今までと言っても今回でまだ三人目なのだが。まぁそんなことは置いといて、教室で読書中の少年Tに質問します。あなたならジャックは何が欲しいと思いますか?



「ジャックにプレゼントですか?」
「はいそうです」
「そうですね…そもそもプレゼントと言うのは贈り物という意味なのですが」
「いやそれくらい私でも知ってるよ」
「おや、知っていましたか?意外です」
「意外ってどういうことだよ」



前から思ってはいたが少年Tは私のことを小馬鹿にし過ぎではなかろうか。ジト目で少年Tを睨み付けると少年Tは顎に手をあてて考え事をするポーズとなった。何か良いプレゼントでも思い付いたのだろうか。



「では誕生日についてお話し致しましょう」
「いやではじゃねぇし誕生日についても知ってるし」
「おや、そうでしたか。意外です」
「小馬鹿じゃなくて確実に馬鹿にしてるよね」



プレゼントの意味も誕生日についても知ってるよ、むしろ知らない奴見たことも聞いたこともないよ。まさか少年Tは私がこれらを知っているはずがないとでも思っていたのだろうか。こいつ私をなんだと思ってんだ。



「ジャックの欲しい物ですか…本人に直接聞かないのですか?」
「聞いてもいいんだけど、私的にサプライズがいいんだよねー」
「なるほど、サプライズというのは」
「わかってるから!わかってなかったら使わないから!」
「おや、そうですか。まさかなまえがサプライズを知っているなんて意外でした」
「このやり取り何度目だよ!馬鹿にすんのもいい加減にしろコノヤロウ!」



少年Tは三回も本当に驚いた顔をして私を凝視した。なんだ演技なのか、それとも本当に私はなにも知らないと思っていたのか。ま、今までのやり取りからして確実に後者だろう。
なんだかムカついてきたのでもう少年Tには聞かないことにした。
ちくしょう今度のテスト、絶対少年Tに勝ってやる!



ジャックの誕生日まであと17日!




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -