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動力室ゲートに入るとすでにエースとレムさんが皇国兵と戦っていた。どうやら防衛システムの解除はできたらしい。先ほどそれらしい無線が入ってきた。 私とジャックもエースとレムさんに合流し、皇国兵を倒していく。エースのカード攻撃で皇国兵が倒れていく様はなんというか本当に特殊な武器を使っているなぁ、と逆に感心してしまうほどだった。 私はエースのカード攻撃を横目にファイアを唱え皇国兵へと放っていく。
「今からメイも僕らと行動するけど、いいよねエースー」 「ああ、1人にしておけないからな」 「頑張ろうね、メイさん!」 「あ、ありがとう…」
勝手に0組と行動することになってしまったがよかったのだろうか。無線でタチナミ武官に連絡すると、話はもうタチナミ武官に伝わっているそうで結局そのまま0組と共に行動するよう言われるのだった。
動力室ゲートから中枢ゲート入口に移動すると、朱雀兵と皇国兵が交戦している最中だった。3人+私も援護に回り皇国兵を倒していく。ある程度倒し終わり正面階段へと出た。正面階段を出ると、3人以外の0組の人たちが皇国兵と戦っているのが目に入った。
「エースたちよくやりましたね…て、その方は?」 「あれ?メイさんじゃないですか!どうして…?」 「話は後だ!取り合えず今は任務に集中するんだ」
そうエースが言うと0組の皆は頷き、次々と皇国兵を倒していく。次に向かうは内縁部4つのエリアの制圧だ。 0組に混じって戦うのは周りから見ると浮いてるんだろうなと考える。マントの色も違うしオーラも違う。私だけ場違いな気がしてならなかった。
そのまま0組+私は正面階段の皇国兵を倒した後、外縁部西階段の皇国兵を倒し内縁部へと侵入する前にモーグリから無線が入った。
『任務クポ!』
0組のモーグリが無線で任務を伝える。私も0組ではないけど一応一緒に行動しているわけだし、ここまできたら任務を受けなければ気まずくなってしまう。それに組は違えど同じ候補生なのだからここは大人しく任務を一緒にやったほうが得策だ。あまり邪魔にならない程度で援護に回っていれば大丈夫だろう。
『内縁部は4エリアに分かれているクポ。すべてのエリアの皇国部隊を掃討するクポ!』 「4つのエリアか。それなら4組に別れたほうが効率がいいな」 「そうですね…4つのエリアは西階段、南通路、東階段、北階段になりますね」 「どうせ通る道ならよー倒しながらいくっつー手はどうだオイ」 「それも1つの手ですが、0組は14人いますからね。あ、メイさん合わせて15人ですね。それなら4組に別れて掃討していくほうが効率が良いと思います」 「確かにトレイの言う通りだな」 「はいはーい!ちなみにー僕とメイは絶対離れないからよろしくー!」 「えっちょっと…!」 「…しょうがない。私もメイとジャックに着いていくよ」 「セブン…!」
今セブンが神様に見えた。いや少し大袈裟だけれど、2人だけだったらどうしようかと思っていたからだ。 私を知っている人はやれやれといった表情をし、知らない人は不思議そうに私たちを見ていた。
「ああ、メイさんのことは私から皆さんに説明しておきますよ」 「助かります、トレイさん…!」 「さん付けなんてしてくださらなくて良いですよ、呼び捨てで構いません」 「え、なら私のことも呼び捨てで」 「よーし!僕たち先に行くねぇー!」 「おわ、ちょっ、ジャック!」 「…はぁ…私たちは北階段のエリアを殲滅してくる」 「ああ、よろしくセブン。…苦労するな、メイも…」
それからセブンが後ろから追い掛けてきて3人で内縁部北階段へ向かって走り出す。何故かエースの深い溜め息が聞こえた気がした。
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