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(…いつかわかります。ただ私から言えることは、あなたにあの人たちを救ってほしいから) (あの人たち?) (そう、輪廻を繰り返してきた、あの人たちを)
(総ては光に委ねられる) (光の願いは我らのねがい)
「…だめだ、意味がわかんない」
クリスタルの間からどうやって帰ってきたかはわからないが、いつの間にか私は自室のベッドで横になっていた。あのティスという子が言っていたこと、リーンという男のこと、変な声のこと、クラサメ隊長のこと。思い返せば返すほどわからなくなる。 自分が何者かさえも、わからなくなった。
「はぁ…」
今日は色々とありすぎた。ありすぎて頭がパンクしそうだ。 ふとベッドから机の上に乗っている小さな小包に目が入る。机の上には可愛らしくラッピングされた小包があった。 0組の女の子たちと買い物に行ったときに一目惚れした物で、ジャックのプレゼントでもあった。ジャックからしたら少し女の子っぽいから気に入らないかもしれない。まぁ、ジャックがいらないなら私がつけるからいいけれど。
私はベッドからゆっくり起き上がり、その小包を手に取る。
「…いつ渡そう」
もう時刻は蒼龍に向けて出発しなければならない時刻となっていた。この小包を渡すにしても、今ジャックと面と向かって話せる自信はない。あの日のことがすぐフラッシュバックするからだ。 あぁもう、どうすればいいんだ、とその小包を机の上に戻しベッドに身体を預ける。ボーッと天井を見つめていたら、何故かジャックの嬉しそうな顔が浮かび上がってきて、心臓が大きく脈を打っているのがわかる。
「あーもうっ!」
勢い良く首を横に振ったあと、私はベッドから起き上がり、荷物を持って部屋を飛び出した。ジャックへのプレゼントはこの作戦が終わった後に、また考えよう。
そう思いながら、飛空艇発着所に向かって走り出した。
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