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ジャックに腕を掴まれたままホテルのロビーに出ると、皇国兵が待ちわびていたかのように攻撃を仕掛けてきた。
「短い休暇だったなぁー」 「信用していたわけじゃないが…まったく」 「それより今はここを脱出しましょう!」
各々が武器を所持し、皇国兵を迎え撃つ。 私は武器を片手にジャックに腕を離すよう言うとジャックは大丈夫?と声をかけてきた。大丈夫、と頷くとジャックは渋々腕を離す。
『任務クポ!ホテル内から脱出するクポ!』
モーグリの通信に私と0組は皇国兵を倒しながらホテルの中を進む。 それにしても準備が良いというかなんというか。こう上手く攻撃されていると、ハナからそのつもりだったのかと思っても仕方ない。 余計なことを考えていたらいつの間にかロビーを抜けエントランスに出ていた。
「一体なんなんだ…!」 「私たちが何をしたって言うの…!?」
襲ってくる意味は何なのか。皆考えていることは一緒だった。
「とりあえずここにいたら捕まるのも時間の問題だ」 「そうですね…とにかくここを一刻も早く出ましょう!」
エースとクイーンの言葉に皆はひとつ頷き、エントランスを出る。
「出てきたぞ!攻撃開始だ!」
ホテルの外にはすでに皇国兵が包囲していて、銃を私たちに向け発砲させた。それを避けながら襲ってくる皇国兵を倒していく。
『次の任務クポ!町から脱出するクポ!』
モーグリの言葉に0組は皇国兵を倒しながら前へと進むしかなかった。 休憩なんて許されない。気を抜くとすぐに殺られてしまうから。
長い闘いが今火蓋が切られた。
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