「オイ、ビスタ。もこ知らねえか?」
「ついさっきエースのやつと話してるのを見たぜ。たしか食料庫の方だったな。」
「ありがとよい。」
きっとまたエースとふたりで食料でも漁りに行ったんだろうとあまり気にもとめずにあとでいいか、なんて軽い気持ちで、その後もしばらくはなにをするわけでもなくぼーっと、ごちゃごちゃした考えを頭の中で廻らせていた。しかしなかなか姿をあらわさないふたりにしびれを切らせて一歩、また一歩と食料庫のある方へと足を運ぶ。周りを見回しても人ひとりいない。おかしいな、と思いながら更に奥へ進むと、ちいさくちいさく、かわいらしい声がした。
「誰か来たらどうするの」
「大丈夫だって、気配くらいわかる。2番隊隊長なめんなよ。」
「でも…、ん。」
なにをしでかしているのかとこっそり盗み見るようにそちらを見ると、壁に追い詰められ、蒸気した赤い頬、唇からは艶めかしく唾液が滴り、服ははだけたかわいらしい女と、その女を壁に追い詰め女の太ももを撫でまわし、耳元で余裕なく囁くそばかすの男。その光景を目の当たりにして、思わず隠れた。気配を探られないように一度深く呼吸をしてそちらの床を見た。そこには女物の下着が脱ぎ捨てられ、たった今ひらり、と避妊のために装着するゴム製のものが入っていたであろうビニールの四角い袋が、落ちた。ふと目線を感じ男の顔を見るとこっちを見てにやにやと笑みを浮かべている。オレはもちろん面白くなくて、彼らに背をむけて甲板の方へと戻っていった。
「よおマルコ!…て、なんでそんなに機嫌わりいんだよ。いでっ!」
「うるせえよい。」
やり場のないこのイライラは、話し掛けてきたバカなサッチへプレゼント。ほかのやつに見つかっちまえばいい、一瞬そう思ったけれど、あんな淫らなもこがほかの野郎に見られてしまうことが嫌で、結局食料庫までの道は悲しくもオレが見張っているはめになるのだ。
「ちっ…でも、かわいかったよい、もこ。」
(おいエース、お前マルコになんかしたろ!なんでオレが殴られるんだよ!)
(しーらね。なんか見ちまったんじゃねえ?)
(なんかってなんだよ、ニヤニヤしやがって。)
From マイ様 to もこ
相互サイトのHEART POSTのマイお姉さまから相互記念に頂きました\(^^)/マイお姉さま!ありがとうございます!大好きです(*^^*)
えっとと、マイちゃん宅の「傍観者の憂鬱」というお話のエースの仕返しバージョンで書いてもらいました*あたしなんかのために書いてくれて‥(;ω;)すごく嬉しいです!家宝にしますん!!
この度は本当にありがとうございます\(^^)/マイお姉さま大好き!