◎マルコキャラ崩壊(by JING)
昼時を迎えた、今日も平和なモビー・ディック号。大所帯の白ひげ海賊団はほとんどの船員が食堂に集合していた。今日のメニューは四番隊隊長であるサッチ自慢の、海の幸テンコ盛り丼。(ちなみにデザートは男のスイーツという名前なだけあってビターテイストのチョコレートケーキ)
「マルコ〜‥だいすきぃ‥」
「だから、みんながいる前ではそうゆうのヤメロ言ったろい」
「え〜‥だって好きなんだもん‥言いたくなっちゃうよ‥」
エースの身体から石の様に固まる音が聞こえた。
「おれだって言うの我慢してんだよい」
「やぁ〜‥言ってよマルコ〜‥」
「こんな所で言えるワケねェだろ」
「む〜‥」
エースの横に座るサッチはさっきから身体をわなわなと震わせている。
「‥そんなキスしたくなるような顔したってダメだよい」
「じゃあ‥お部屋戻ったらいっぱいチューしてくれる‥?」
二人は向かいの席に座るもこの後姿を、遠くを見るような目で見つめた。後姿しか見えない理由は、彼女が愛して止まないマルコの膝の上に跨って対面しているからだ。その腰にはがっちりマルコの男らしい腕が回っていた。
「バカ、キスだけじゃ終わんねェよい‥‥今夜も絶対寝かせない」
「っ‥!ずるいマルコ!そんなこと言われたら私っ‥‥‥」
「なんだ?夜まで待てないってかよい?この淫乱」
「そんな私にしたのはマルコでしょ‥?」
「当たり前だ。おれじゃなきゃ許さない」
どんどん引いていくエースやサッチを含めた周りの船員など目に入っていないのか、エスカレートしていく二人の会話。その会話と共に二人の密着度も増していく。サッチはついに箸をテーブルに置いて眉間を押さえ始めた。
「マルコ〜‥もうお部屋戻ろうよ〜‥我慢できない‥‥」
「まだ飯食い終わってないだろい。お前もちゃんと食うまでは戻らない」
「もう私ご飯なんて入らないよ‥マルコがほしい‥‥‥」
「だからお前はくびればっか出来てもココは成長しないんだよい」
「きゃっ!やぁ‥!触っちゃ駄目ェ‥!」
自分を落ち着かせようと、水を飲んでいたエースが勢いよく噴出した。その噴出された水は見事にサッチのリーゼントを直撃したが、サッチは微動だに動かなかった。もにゅもにゅと効果音の付きそうなくらいもこの胸を揉むマルコの行動はエースには刺激が強すぎたらしい。
「触ってほしいって言ったのはもこだろい?」
「ちがっ‥!私は‥っマルコがほしいって言ったの‥っ!」
「あいよい。それは分かったから、いい加減飯食うよい」
「‥ご飯食べたら、何してくれる‥?」
「‥‥‥おれをやるよい‥」
もこの耳元に口を寄せ、吐息交じりで囁くマルコ。囁く程度のはずの声はなぜだかエースとサッチの耳にまでバッチリ届いてしまった。二人はそんな自分たちの聴覚の良さをこの時ばかりは呪った。
「ご飯食べる‥!」
「これでおれもやっと飯が食えるよい。サッチ、今日のメニューは何だい?」
「サッチ!デザートは?」
「‥‥‥‥‥‥海の幸丼とビターチョコレートケーキ、です‥」
「お、いいねい。美味いか?エース」
「‥‥‥‥‥‥あー‥美味い、ぜ‥?」
「ん〜ビターかあ‥でもサッチの作るデザート好きだから食ーべよ!」
「今持ってくるからデザートだけじゃなくてちゃんと飯も食えよい?」
「わかってるってばぁー」
席を立ち、もこと自分の分のお昼ご飯を取りに行くマルコ。その時、向かいに座るエースとサッチに目配せをするのを忘れずに。
(もこに何かしたらこの船にいられなくなると思っとけよい‥)
再び二人はその場に固まる。離れて行くマルコを、それはそれは愛おしそうに見つめるもこは二人の変化にもマルコの目配せにも気付いていない。そしてここからマルコが戻ってくるまでの間、もこによる『何故マルコはあんなにもカッコイイのか』という特別講義始まる。
もはや食堂にはこの4人以外の船員はいなかった。
( ちょ‥マジうざいんですけど、マジうざいんですけど‥つーか、 )
( やっぱおれ、乗った船間違えた‥つーか、 )
( 二人で勝手にヤってろバカ!!! )
From JING様 to もこ
大好きなメメントモリのJINGちゃんが10万打リクエストで書いてくれました\(^^)/いやー、「ゲロ甘バカップル」というリクエストで、後々追加された「マルコに美味しく頂かれる」という無茶ぶりに素敵に答えてくれました(笑)いいねマルコ!Sだねマルコ!抱いてくれい!(←)ホントJINGちゃんの文章力と妄想力(←)には脱帽ですね。ホント憧れちゃう!あたしもJINGちゃんみたいに頑張りたいですぅ(;ω;)
ホントにありがとう!JINGだいちゅき(^3^)/