「おい、ここに座れ」
『え?なんですかキャプテン』
「いいから座れって言ってんだ」
『はい‥?(よいしょ)』
「……」
『‥?』
「……」
『ってちょっとォォォ!!何してんですかキャプテン!!』
「何って診察だ」
『いやいやいや!診察で押し倒したりしませんよね!?股がったりしませんよね!?つーか明らかに胸触ってんでしょあんたァァァァァァア!!』
「心音聞いてんだよ」
『どうやって聞くんですか!?胸を揉みながらわかるんですか!?せめて聴診器使ってからそんな嘘ついてくださいよォォォ!!』
「なんだお前、聴診器なんて‥ふっ、お医者さんごっこでもするか?」
『ごっこじゃなくてお医者さんでしょうがァァァア!!』
「やいやいうるせェ野郎だな‥いいぜ。もっと喚かせてやる」
『いいですいいです結構です!だからチャックをおろさないでェェェ!!』
「自分で脱ぎてェのか?」
『いやむしろ脱ぎたくありません!‥ってそういう意味じゃなァァァいっ!!背中に手を回さないでェェェ!!!』
「じっとしてろ‥優しくしてやる」
『っ‥ホント、ダメですって‥っ』
「好きだ」『キャ、プテンっ‥』
「初めてが俺は、嫌か?」
『い、嫌‥じゃない、ですっ‥』
「いい子だ」
『ひあっ、(耳、ペロッてされたァァァア!!)』
「ククッ‥もっと鳴かしてやるから覚悟しろ」
『っ‥!(ああああああっ!!!これってクラップ小説だよね!?裏ありなの!?いいの!?いいのォォォ!?)』
「目、閉じろ」
『あっ(もうなるようになれェェェェエ!!!)』
「キャプテーンっ!」
「船長ーっ!」
「……」
『……』
「……」
「‥間違えました。すいません」
『間違ってなァァァい!キャスケット!あたしを見捨てないで助けてェェェ!!』
「俺は何も見ちゃいない。なァ、そうだろ?ベポ」
「え?見たじゃん。キャプテンが交尾」
『してないからァァァァァァア!正確には“まだ”だけど‥ってしないからァァァァァァア!』
「ベポ、キャスケット‥今ならまだ許す。出て行け」
「すみません」
「よし!行こうベポ!」
「う、うん‥じゃあコレだけ置いて‥」
「……」
『‥?』
「失礼しました!」
「あ!待ってよキャスケット!」
『……』
「……」
『……』
「‥続きを」
『しませんから』
「ちっ‥」
『ていうかキャプテン』
「あ?」
『このケーキって明らかに誕生日ケーキですよね。“ハッピーバースデー ロー船長”って思いっきり書いてますし』
「そうだな」
『知らなかったです。今日誕生日だったなんて』
「別にわざわざ教えるモンでもねェだろ」
『そうですけど‥プレゼントとか用意できなかったし‥』
「別にプレゼントなんざいらねェ」
『でも‥』
「‥(ニヤ)」
『っ!(なんかすっごい嫌な予感!)』
「プレゼント、くれるのか?」
『え、あ、はい、って何ですかこの体勢!?』
「続き、ヤろうぜ」
『カタカナになってますよ船長!ダメですよ船長!まだ真っ昼間ァァァァァァア!!』
「うるせェ」
『ふむっ!(ちゅ、ちゅ、ちゅうされたァァァア!)』
「ククッ‥」
『わ、や、ぎゃああああああっ!!!』
プレゼントはお前!
(美味しくいただきます)
fromもこ
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from むぎ