01 ファーストネームが校長であるダンブルドアにティータイムに招かれることは別に珍しいことではなかった。 そして今日もファーストネームはダンブルドアによって校長室に招かれたのである。 「失礼しまーすせんせーきたよー」 「おお、ファーストネームか。」 「はいこれお土産。その辺のショコラティエより遥かにチョコにうるさいリーマスが絶賛したチョコレートです」 「それは楽しみじゃのう」 ダンブルドアは笑って「そうか、彼が……」と小さく呟いた。 「じゃあ早速お茶にするかの」 「わーい」 リーマスが選んだチョコレートを開いてティータイムは始まった。 「ところでファーストネーム、」 「なんですか?」 「ずっと、…ずっと聞こうと思ってたんじゃが……」 いつもより真剣な雰囲気で話すダンブルドア。 対して口の端にお菓子の欠片をつけてダンブルドアを見るファーストネーム。 雰囲気ぶち壊しである。 「入学式を覚えているかな?」 「はい」 「そうか。君は組分けのとき、帽子に何を言われたんじゃ?」 「………あー…」 そういえばいろいろ意味わかんねーこと言ってたなぁとファーストネームは呟いた。 「意味のわからない、こと?」 「ああ、はい。なんか、時期が来ただとか、私が変わってないとか?」 「………」 |