01 「えっファーストネーム先輩ってマグル生まれだったんですか?」 「ああ」 「でもファーストネーム先輩って成績いいですよね?箒以外ですが……」 「元々頭が良くて才能もあったらしい。箒以外だが……」 これはレギュラスとセブルスのファーストネームについての会話である。 「ねぇファーストネーム、あなたもうちょっと箒に乗る練習した方がいいんじゃない?」 「……ああそういえばピーターに回さなきゃいけない本があるんだった」 「誤魔化さないの。ファーストネーム、箒に乗れないと困ることって結構あるのよ?」 「だよねー……」 というわけで、 「よろしくお願いします先生!」 「なんで僕を頼ったんですか」 ファーストネームはレギュラスに箒に乗る練習に付き合ってもらうことにした。 「いやだってレギュラス箒乗るの上手いじゃん。次期シーカーって言われてるし」 「身近に現役で活躍してる人いるじゃないですか、2人ほど」 「シリウスに教わるとかマジで言ってるの?」 「すみませんでした」 確かにそれは一生乗れない方がマシだと思う。 「じゃあポッター先輩は?」 「ジェームズは確かに優しいし、基本頭いいから教えるのも上手いんだけど、ジェームズに教わったなんて言ったらリリーが卒倒しちゃうし」 「………」 レギュラスはむしろジェームズをフルボッコにするリリーの方を連想したがそれは心に閉まっておくことにした。 「仕方ないですね。言っておきますけど僕は甘やかしたりしませんよ?」 「うん!ありがとうレギュラス大好き!」 「………いいから早く準備してください」 そう言って背を向けたレギュラスの頬が赤かったことをファーストネームは知らない。 |