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「……三人とも人気だよね」

「うん。あの女の子たち騙されてるよ絶対」

「でもみんながモテるのは当然だよね。格好いいし、頭いいし」

「頭いいはずなのに話すことはアホ全開だよね」

「……僕とは全然、違うよね」

「それがいいと思うけど」





ファーストネームは僕が話し出すとかける言葉に困らずにすぐに返答してくれた。



本当にこの子はいい子なんだな。













「やっぱり、僕とみんなじゃ……なんていうのかな、遠すぎる気がする」







三人は僕を拒絶したり差別したりなんて絶対にしない。

だけど、それでも僕はなんとなく三人の傍にいる資格が無い気がして、でも三人から離れられないから足掻き続けるんだ。




だけど、













「僕は、なんにも気にせず三人の傍にいれない僕が嫌いだ」










こんな僕が、汚い醜い面を持った僕が僕は嫌いで仕方ない。

だから余計に、自分ひとりで三人との間に壁を感じたりして、そうやって悪循環を生んでいく。







僕は馬鹿だ。













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