02


「しかしポッターたちは……」

「丁重にお断りしておいたよ。いやー大変だった。今回は無理って言った瞬間物凄い勢いでつかみかかってくるんだもん。入学して以来最大の乱闘だった」

「そうか……」








それを聞いてセブルスの顔は赤から青へ変化した。まぁ無理もない。









「そういうことならいっしょに行かせどもらおう」








セブルスは友人がいないわけではないが、その友人たちもホグズミードに行くほど仲がいいというわけでもない。
ましてリリーもいっしょなので快くオーケーしてくれた。







「やった!待ち合わせはまた言うね」

「ああ」

「………」










レギュラスにとって、自分を後輩だと言いながらも対等に扱ってくれる二人は同級生よりも身近な存在だった。
しかしときどき、どうしても先輩と後輩という距離を感じてしまうことがあった。
例えば、今のように。









「………」











しかしそれは誰が悪いというわけでもない。
しょうがないことだった。
だからレギュラスも口に出すことはなかった。















「レギュラスが三年生になるまでにいいお店たくさん探さなきゃね!」

「ああ、そうだな」

「レギュラス、三年生になったら絶対絶対絶対三人でホグズミード行こう!もちろん私とのデートも予約で!」



「………っ」



















口に出さなくても、彼らは欲しい言葉をくれるから。




















「………楽しみにしてますよ」












めったに笑ったりしないレギュラスだが、そのときは自然と笑みがこぼれた。













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