03


「ファーストネームがいないからこのヘタレはファーストネームファーストネームってぎゃんぎゃん喚くしファーストネームがいないのに僕たちと朝食を食べる意味は無いなんて言ってエバンズも他の女の子のところに行っちゃうからこのストーカーはリリーリリーってうるさく騒いでまったくもって迷惑だったんだよ?入学して以来最悪の朝だったね。それもこれもファーストネームがいな「
すみませんっした!!




ていうかそれ私悪くないよね?
全面的にジェームズとシリウスのせいだよね?







ファーストネームは凄く理不尽に感じたが
この学校で最も恐いのはリーマスだと思ったので大人しく謝っておくことにした。










「ああ、ファーストネーム!!こんなところにいたのね!!」

「リリー!」





リリーは走ってファーストネームに抱きついた。







「朝はどこに行ってたの!?私すっごく寂しかったのよ!」「ごめんね。ちょっとスリザリンに遊びに行ってて……」

「「「「「とうとう食事の時間まで!!?」」」」」



五人の声が見事に重なるレアなシーンだった。







「まぁでもそんな毎回お邪魔したりはしないけどね」

「………本当?」

「グリフィンドール生ですから」


ファーストネームは
どや顔でそう言った。






「そっか……よかった」

「あんまりスリザリンに行くなよ」





そう言ったのはピーターとシリウスだ。







「ははは。あ、次ってみんな変身術じゃない?早く行こうよ!」












それを聞いてみんな教室へ歩き出す。
それはいつもとなんにも変わらない光景だ。


でも、ファーストネームの心に、そしてレギュラスの心に変わり始めたものが確実にあった。










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