02



「……お前、とうとう朝食の時間まで来るようになったのか!?」

「あっ、セブルスだ」




おはよう、と嬉しそうに笑うファーストネームとは対照的に彼は溜め息をつく。







「そうか、レギュラス、お前も大変だな。」

「………はい」





セブルスは一瞬で現状を理解したようだ。

レギュラスはセブルスとは目の前で既にお皿に乗っているうち半分の糖蜜パイを食べ終えているファーストネームを通じて知り合った。


何やってんのセブルス早く座りなよと言うファーストネームの言葉にしょうがないといった顔で彼は2人の向かいに座った。








「セブルスも食べる?糖蜜パイ」

「いらん。というかお前は糖分を取りすぎだ。バランスを考えろバランスを」

「えーこれでもリーマスよりは少ないんだよ?」

「あいつそんなに……!?
じゃなくて、あんまり食べ過ぎると体にも悪いんじゃないか?」

「なにセブルスも私のこと心配してるの?」

「なっ、そんなわけないだろう!!」







顔を真っ赤にして言うセブルスににやにやするファーストネーム。








「はははっセブルスってほんとにツンデレだなぁ」

「ツン……っ!?」

「(そうかこの人も日々こういう状況になっているからなんとなくこの人とは気が合うと思ったんだな)」









スリザリン生の朝食の時間はいつもより賑やかに過ぎていった。


























「ファーストネームーーー!!!」

「うっわシリウス!いきなり抱きつくなっつってんじゃん!」

「どうして今日の朝いなかったんだよ!?寂しいじゃねぇか!!」

「駄目だこの子話聞く気ない」

「シリウスの言うとおりだよ!君がいないからリリーも僕から離れた席に行っちゃったじゃないか!」

「正しい判断なんじゃないのあんたストーカーだし」

「でっ…でも本当にみんな寂しかったんだよ?」

「ピーター……!」









なにこの子いい子過ぎる実は天使なんじゃないのまったくこの二人にも見習わせたいよマジで


と、ピーターの言葉に感動していると、












「本当にファーストネームがいなくて大変だったよ」



リーマスが話し出した。

心なしか笑顔に威圧感があるのは気のせいだと思いたい。






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