03

「ああ、それと私はファーストネーム・ファミリーネームです」

「……知ってます」

「えっマジで?」

「先輩は有名ですよ?よくグリフィンドール生なのに何故か当然のようにスリザリンの寮に入ってセブルスさんに話しかけてますし。」

「私に入れない寮は無いからね!」





どうやら彼女に合言葉は意味を為さないらしい。











「じゃ、レギュラス、私図書室行くとこだから。また遊びに行くね!」

「(えっ、来るの!?)……はい、ファミリーネーム先輩」





レギュラスがそう言うと彼女は顔をしかめた。








「そのファミリーネームっての止めない?」

「……ファーストネーム先輩?」

「うんっ」




そっちの方がいいな、と彼女は笑った。








「じゃ、またね!」

「はい、また」






ファーストネームは図書室まで走って行った。



















「………ていうか『また』って僕はまた会いたいと思ってるのか?」













これが彼らの出会いだった。









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