「突然ですがこれは立海大付属中テニス部R陣のモテる人ランキング(提供:立海新聞部)です」

「ほんまに突然やなぁ」





何の脈絡もなく目の前で話し出した女の子は名前という立海生で俺の従妹。

立海のテニス部とも仲良く過ごしてるらしい。





「で?それがどうしたん?」

「なんだかんだで聞いてくれるところが蔵だよね。
見ての通り、一位が仁王、二位がゆっきー…っていっても凄い僅差なんだけどね。で、三位は今回は柳になってるけど三位以降はころころ変わるんだよね。まぁ大抵柳かブン太かな」

「へぇ、でも幸村より仁王の方がモテてるんやな」

「うん、今日はそのことについての私の考えを語ってみたいと思う」

「自分、暇なんやな」

「うるさい黙れ」

「アロンア●ファ構えるのやめてくれへん?マジ怖い」




それで何する気や。





「で、まずは仁王とゆっきーについてなんだけど」




ア●ンアルファはポケットに閉まってくれた。

ていうか名前って常にアロンア●ファ持ち歩いてるん?





「ゆっきーがモテるのはまぁ当たり前なんだよ。美人さんだし強いしあのひとりひとりがいちいち主張が激しい(※ただしR陣に限る)テニス部をまとめる部長なんだから。」

「そらそうやな。」

「でもね、仁王は少なくともうちの学校においては最もモテるタイプなんだよ。」

「そうなん?」

「うん。まず仁王の内面を知らない人……っつってもそんな人が大半だけど…から見る仁王は、イケメンでクールでミステリアス、さらに見るからに校則違反者ですって服装(というか髪)。中学生が憧れる要素を片っ端から集めた感じじゃない?」

「確かに……」

「次に仁王の内面なんだけど、これもめちゃくちゃ女の子受けするんだよね。あの子ああ見えて優しいし、ああ見えてヘタレな面もあるし、そういうギャップとかに女の子たちはときめいてるんだよきっと」

「なんかリアルやな……」




こいつそんなに成績いいわけでもないのに無駄なことにかける努力だけは半端ないしなぁ……






「で、次は動きが激しい三位なんだけど、これは大抵柳かブン太ってさっき言ったよね?」

「おん」

「テニス部R陣ってさ、多分いちばんみんなに気を遣ってフォローしてくれてるのはジャッカルなんだけど、フォローの仕方っていうのをいちばんわかってるのは柳なんだよね。」




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