「この間初めて幸村くん見たんだけどさ、すっごい美人さんだね彼。しばらくそこで立ち尽くしてた」 「まー確かに名前先輩よりは美人っすね。」 「なにそれ酷い。私に謝れ」 「すんませんっした」 「誠意が感じられないからもう一回」 「あ、この人面倒くさい」 「うるさいだまれはげろ」 「毛が!?」 「は?そんなことしたら赤也のキャラが薄くなるじゃん。皮が剥げろ」 「想像以上に酷い!」 「でさ、そしたらなんかメイクの濃いふんわりした子が『幸村くんっ』て幸村くんに話しかけてきて、その子は普通に可愛かったけど幸村くんが美人すぎて並んでるとめっちゃ不自然だった。」 「それ本人に言ったら怒りますよ」 「どっちが?女の子?」 「女の子も幸村部長も」 「いやでもマジで幸村くんの美人さは女子として隣に立ちたくないレベル」 「あー実際幸村部長が好きだけど自分より美人だからって遠慮?してアピールやめる女子もいるらしいっすね」 「やっぱり?」 「それとその女子は多分最近幸村部長がやたら話しかけてきてうざいって言ってた先輩だと思いますよ」 「幸村くんこわっ」 「そうっすね」 「でもなんか面白そうだし、話しかけてみよっかな今度」 「え、」 「え?」 「まさか名前先輩、幸村部長が好きとか言いませんよね?」 「いやいやいやどうしてそうなっ「嫌っすよ」え?」 「俺だって名前先輩のこと……」 「赤也……、 それより早くその英語の課題終わらせたら? 手が止まってるよ」 「ちょ、あああまだ全然やってねぇのにあと二分で部活!」 「その課題出しだの幸村くんだし大丈夫なんじゃない?」 × T × |