「納得いかねぇ。」


そう言って机を叩いたのは跡部だった。


「ふーん何が?」

「なんで…








なんで俺がセンターじゃねぇんだよ?」

「私の推しメンがリョーマだからだよ馬鹿。王子神推し。」

「プロデュースに私情挟んでんじゃねぇよアーン?」

「でも苗字の人選って間違いあらへんよなぁ」

「雑そうに見えてなかなかやりすよね、彼女」

「白石いいこと言った!木手は黙れ!」

「ちっ…」



これ以上言っても無駄だとわかり舌打ちをして黙る跡部。



「じゃあ今日もお仕事頑張ろー、の前に!今日はいい報告があります!」



そう言うとみんなは少しだけざわつく。




「真田!」

「…なんだ?」

「ソロデビュー、おめでとう。」




次の瞬間みんなはおおっ!おめでとう!と叫んだり拍手したり。
普段あまり笑わない真田もちょっと嬉しそうだ。



「まぁでも真田クンはいつか絶対ソロデビューする思っとったわ。」

「ふふ、投稿された動画とか見るとすごいもんね、お米推し弾幕。」

「とりあえず今日は仕事終わったらお祝いにどこか行こうか。」

「ナイス提案大石!じゃあ店は私が予約しとくね。さて、by断ち切り隊は今から私とライブの打ち合わせがあるからここに残ってね。他のみんなはスケジュールは手塚に伝えてあるから手塚の指示で○○スタジオに移動してね。手塚、よろしく。」

「わかりました。」

「よし、じゃあみんな今日も油断せずに行こう!」

「「「!!?」」」





#1 TNS48の日常







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「見えない臓器の名前は」
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