快晴の真昼 - 2
「でも、キーファ、あんた城の生活はどう思ってるわけ?あたしはそういうの憧れるんだけどな」
マリベルが話題を切り替え、キーファに聞いた。
すると、キーファはやめとけ、と首を横に振った。
「憧れなんてとんでもない。堅苦しくて生きた心地しねぇよ。飯食ってるときにしても、やれ箸使いがおかしいだの、やれソースがこぼれてるだの、やれ飯の間にトイレ行くなだの」
「最後は当たり前なんじゃない?」
アルスはキーファの言葉にすかさず突っ込んだ。相変わらず変な所で鋭い。

「アルス、あんた普段はどんくさいくせにそういう所は行動とか早いわよね…」

いろんな意味で、一番鋭いのはやっぱりマリベルだ。
prev * 235/243 * next
+bookmark
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -