快晴の真昼 - 1
ここはフィッシュベル、潮風香る小さな漁村。
今日もアルス、キーファ、マリベルの3人は村はずれの洞窟にいた。
「お前らはいいよな、いつでも遊べるんだからなぁ…」
キーファがポツリとつぶやいた。
「何言ってるのよ、あんた毎日遊びに来てるじゃない。本当に忙しいのはあたしよ、パパもママも子離れしないんだから…」
マリベルが反論する。
「「でも」」
2人が声を揃えた。
「アルスはいいよな、いつでもどこでも遊び放題なんだからな」
「そうよね、ボルカノおじさんもマーレおばさんもあなたには呆れるほど優しくて甘いわよねー」
「えっ…そう…?」
アルスは少し下を向いて答えた。
「でも、うちだって普段はいいけど、たまにくるおじさんは困ったもんだよ」
「あぁ、ホンダラさんか、確かにあの人は困りものだな…」
ホンダラはグランエスタードに住んでいて、キーファもよく見るので、キーファはアルスの意見にすんなり納得がいった。3人は苦笑いを浮かべて話す。
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