Chapter 4-8
サマルトリアから行くなら船より徒歩の方が早い。そう判断した三人は、ローレシアまで歩いて向かう事にした。

「暑いな……」
キースは額に汗を浮かべている。
「もう少しだよ。頑張ろう!」
アレクは不思議なことに、汗を全くかいていなかった。それだけではない。クラリスも発汗ゼロなのだ。
「……アレク、お前暑くないのか?」
「うん。むしろ涼しいよ」
「はあ? 涼しいか…?」
キースはアレクをまじまじと見る。
そして、謎が解けた。
「あっ、お前らだけヒャド使いやがって! 俺にもかけてくれよ!」
「「無理」」
「ずりーぞお前らー!」

そんなこんなのやりとりを交えながら歩き続け、ようやく三人はローレシアに到着した。ローレシアはメルキドとは比にならないほど強固な造りをしており、鉄壁の守りといっても過言ではない堅牢さを見せていた。

「キースとその仲間よ! よくこのローレシアに参った!」

国王がキースたちに声をかけた。
「おぬしらは、復活した闇の存在を討つべく旅を続けておるらしいの」
「はい、しかし、まだ七衛兵の二人を倒しただけで、バスラの行方はつかめていません」
クラリスが答える。
「そうか……儂には考えがあるのじゃが、少し聞いてくれるかの?」
三人は顔を見合わせ、頷いた。

この後、王の口から驚きの事実が明らかにされる。
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