Chapter 37-6
八人がそれぞれ八色のオーラを放出する。一斉に攻撃するチャンスは、おそらく今しかない。

「まずは……俺からだ!」
ラルドが一番に飛び出し、剣を地に突き刺す。

「いくぞ、ジゴスパーク!!」

雷の玉がゆっくりと浮かび、直後弾けてゼノムに襲いかかる。休める間もなく、ディルが剣を振りかぶる。

「喰らえ、ダークネスソード!!」
「ぬうっ……!」

よろめくゼノム。攻撃はまだまだ続く。

「いきますよ、ラルド!」
「ああ、任せろ、キット!」

ラルドがどこから持ってきたのか、大きな岩石を次々と放り投げる。キットがそれにベギラマを撃ち、燃え盛る火炎弾となってゼノムに降り注ぐ。

「「メテオ・ファイアー!!」」
「ぐっ……ぐおおっ……!」

次に飛び出したのは、セルとルイ。セルが持つ剣に、ルイが炎を放つ。そして、叫ぶ。

「セル、いっけぇぇー!!」
「いくぞー! フォースソード!!」
「ぐっ、がっ、うっ、ぐおっ…!」

縦横に切り裂く、華麗な四段攻撃が決まる。火炎の効果でダメージは倍増だ。

そして、代わってクラリスが闘気を集中させる。セルの攻撃が終わると同時に、クラリスは溜め込んだ闘気を放った。

「いくわよ、グランドクロス!!」
「おっ、おのれ……ぐああっ!」

最大まで溜め込んだ闘気エネルギーが、爆発的に放出される。さらに攻撃は続く。

「いつもならここで合わせるんだけど……今回はこのままいくよ! ベギラゴン、それと…マヒャド!」

灼熱の業火が、ゼノムを焼き尽くさんと襲いかかる。そのすぐ後に、今度は身も凍るような猛吹雪が吹き荒れた。ゼノムの体の表面が、うっすらと凍る。

そして、いよいよ最後の攻撃。キースの剣は既に雷を蓄えていた。準備は万端だ。

「ゼノム……行くぜ!」
キースが素早く突っ込む。表面が凍っているため、ゼノムはとっさに動けない。

八人の思いを乗せた最大の攻撃が、ゼノムを捉えた。

「うおおお、ギガブレイク!!!」
「ぐうっ!? ……ぐわあああああっ!!!」

ゆっくりと倒れるゼノム。八人は、それを目に焼き付けた。そして、警戒する。
――まだまだ、戦いは終わらない。
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