Chapter 27-2
悪魔の城とは、また如何にも禍々しい気配の漂う名前である。
「気をつけろ、決して大袈裟じゃないような気がする……」
先頭に立つキースが警戒しつつ、城の入口の扉を開いた。だが、その瞬間三人は固まった。

「……は?」

キットでさえ、間抜けた声を漏らしたほどだ。
中には、大量のスライムやメタルスライム、キングスライムにはぐれメタルなどなど、ありとあらゆる種類のスライム族モンスターがひしめき合っていた。人が通る隙間などまるで無く、無理やり通ろうとすれば間違いなく窒息するだろう。
「なぁ……これ何なんだよ……」
「スライムの地獄絵図じゃねえか……」
キースとディルは半ば呆れていた。
キットは近くにいるスライム族モンスターを片っ端から倒し始めた。
「はぐれメタルを倒せたら儲けものですね……!」
「だな。まあ今はそんなのに構ってる暇はねーし、ぱぱっと進むぜ!」
キースは言うが早いか、ギガスラッシュを放った。もちろんスライムなど全滅だった。残ったのはメタル系モンスターだけだが、すぐに全員逃げていった。

ある程度奥までやってくると、部屋の中に上り階段と下り階段があるのがわかった。
「親玉は最上階にいるのが普通だ。まず下から調べよう」
キースの言葉に二人は頷き、順番に下り階段を降りていった。
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