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* べろんべろんべろんべろんの続き *

トウヤ君て、吸血鬼もいいけど人の精をとりこんで生きる淫魔とかがいいと思うんだ<●><●>カッ!


淫魔トウヤ君→見た目モテ男だけど実は200年とか生きてる淫魔で、性行為に対する感覚が『食事かつ遊び』だからもう道徳観とかめちゃくちゃ。男も女も抱くし抱かれるよ!

トウヤ君が感じる快感はイコール味覚で、気持ちいいって感じる相手はトウヤ君からしてみれば美味しい。人それぞれ味が違って、そこは面白いなと思ってるトウヤ君。
でも人間自体は餌としか思ってないので、不味いとあっさりポイする。

普通に人間と同じごはんも食べるし美味しいモノは美味しいって思うけど、『栄養』はセックスでしか得られないから、それならごはん食べなくていいやって朝から晩まで乱れ切った生活してる。

基本的に我慢しない方。我慢できたとしても保って一週間。人間と同じ食事してればある程度はしのげるけど、実にならないし、気持ちいい方がいいから身体を重ねる。

ターゲットと言うか、食糧を一人の人間だけに絞らないのは、おんなじものを毎日食べてたら飽きるから。

そんな訳で今日もまたおんなのこをフったトウヤ君。こういう頭の悪そうな女に共通する桃みたいな甘ったるさには飽きちゃったし、今度はピリッとした辛味のある男にしようかな、みたいなことを考えながら歩いてたら、急に腕を掴まれた。

「おい! トウヤってお前だろ!」

引き止めてきた相手は何とも都合のいいことに男、それもかなり見目がよくて美味そうな人間。食べたかったピリ辛ではなさげだけどまあいっかなんて思いながら、とりあえず相手の言葉に耳を傾ける。
きゃんきゃんとまくしたてられた内容から、その人間はどうやら、さっきフった女の前に付き合っていた女の友人で、フられたその女がトウヤ君のことで泣きついてきたらしいとわかった。
200年生きてきたらこのテの厄介事も最早日常茶飯事と化していたトウヤ君。
途中から話を聞くのも飽きて、さてどうやって食ってやろうかなんて吟味しはじめる。

「……おい、聞いてんのかお前!」
「……とりあえず、貴方の名前が知りたいな」

にこやかに、かつ否と言わせぬ表情でトウヤ君が聞くと、相手は不服そうに詰まりながらもちゃんとこたえた。

「っ、グリーンだ」

名前というものは、人間に一番初めに与えられる愛情であり束縛だ。それは世界で一番簡単な呪いだと言われている。

「(それを悪魔にあっさり教えちゃうんだから、人間って愚かしいなあ)」

愚かで、いっそ愛おしい。

「名を縛る。『グリーン』、黙って俺についてきて」
「っ、あ」
「ね? お願い」

で、抗えないグリーンさんをお持ち帰り。抗えないけどすごい睨んでくるグリーンさんをまずは一口味見。

「いただきます」
「へっ!? ふあっ、や、お前吸血鬼か!?」

首元がぶってされてやばい食われるって泣きそうになってるグリーンさん。

「(……何だこれ、美味い)」

何かいきなりめっちゃ美味しくて動揺するトウヤ君。普通はセックス前→生なので、セックス(調理)することでどんどん美味しくなるんだけど、グリーンさんは生でもやたら美味しい。

「やば……クセになりそう」
「っふえ、やだ、離せっ!」
「大丈夫だよ。ね、俺に『グリーン』のぜんぶを頂戴?」
「あ……」

名前呼ばれてどんどん力が抜けてくグリーンさん。そのまま美味しくいただかれてもれなく処女も奪われます(^-^)

そっからもうグリーンさんしか食べられなくなるトウヤ君と、初めての性交渉がとんでもなかったために3日くらい余韻が抜けなかったグリーンさん。何で3日かって、3日でトウヤ君の我慢が切れたからだよ!

その後色々あって恋人になる、みたいな。トウヤ君の商売敵(?)で夢魔のレッドさんとか、グリーン行きつけのパン屋で働くゴールドとか色々ライバルがでてきたりとかして、何故かドタバタラブコメになればいい。


すいません無駄に長すぎました!
ここまでお付き合いいただいた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございますほんとすいませんでした!
2011/08/18
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