月曜の明け方、大学の飲み会の帰りだった俺は、ごみ捨て場で埋もれる様に横たわるばかでかい男を見つけた。変なシャツにジーンズ、下駄という妙な格好で、バックは愚か、腕時計やアクセサリー等の所持品が何一つ見当たらなかった。ちょっと嫌な予感がしたが、幸せそうな顔で寝息をたてているので、眠気がピークに達していた俺は、一頻り観察するだけ観察して、そのまま放ったらかして家路を急いだ。
月曜日猫を見かけた。どうやらお隣の飼い猫らしい。立派な首輪をしている。
火曜日猫が日向ぼっこをしているのが見えた。暖かくて気持ちよさそうだ。ピクリとも動かない。寝てしまったようだ。
水曜日生憎の雨。猫の姿は見えない。でも、鳴き声は聞こえた。
木曜日今日は晴れた。でも少し寒い。猫はご主人と仲良くお散歩をしている。
金曜日猫が家に来た。縁側でお茶をすする僕と猫。しばらくすると猫は帰っていった。
土曜日隣の人が引っ越すらしい。今度は猫が飼えなくなってしまうそうだ。相談された。僕が猫を飼う事になった。
日曜日隣の人は引っ越していった。猫は僕の家でうろうろしている。そろそろ冬本番なので、炬燵を出したら中に入って丸くなった。のどかな一日。
× ×
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