B

 カチャカチャと金属が擦れ合う音を立ててながらベルトを外し、俺は下着ごとズボンを膝ぐらいまで下ろした。

 白石の恥態を目の当たりにして、なんも感じひんワケがない。白石のモンが反り返っとるように、俺のモンもビンビンに勃ち上がっとる。

 いつもやったら慣らしてから挿れるとこやねんけど白石のココも挿れてもらいたさそうに熟れとるし、なにより俺が我慢出来ひんかったから……白石の足を大きく左右に開いたら、俺は猛った自身をそのまま突っ込んだ。

「い゛やぁァっッ!」

 白石は痛みに滲んだ声を上げたけど、半分しか見えへんその顔は快楽に染まってて、半開きの口からは涎が垂れとった。

 ちょっとキツいけど入らんことはない。
 流石、俺のンを咥え込んできただけのことはある。キツかったんは最初だけで、半分入ったら後は簡単やった。穴が切れることもなく、吸い込まれるように俺のモノは白石のナカに納まった。俺のサイズに合わせてナカが作られとるんちゃうかってぐらいにピッタリ入ってる。

 俺はまだ挿れただけで、これから動こうとしてたとこやのに、

「あぁン……っ!」

 白石のモンはビクンと跳ね、そのままビュッと勢いよく白濁を飛ばした。イった衝撃で白石のナカが震え、内璧が蠢めいて俺も反動でイってしまいそうになったけど、そこは我慢した。かなり我慢した。せやないと、人のこと言えんようになる。

「はァ……んっ」

 立て続けに二発もイって疲れたんやろう。
 白石の少し汗ばんだ体は、ダラリとベッドに沈む。
 はぁはぁと荒い息を繰り返して、俺からのアクションん待っとるように思えた。目隠ししとるからその奥にある瞳は分からへんけど、きっと物欲しそうな目をしとるに違いない。

「しらいしぃ。自分、挿れただけでイってしもたんか? だらしないやっちゃなぁ」

 そんな白石に、俺は容赦ない言葉を浴びせる。萎えた白石自身を撫でながら言ってやれば、白石のナカがキュッと締まる。

「ん? なんや今締め付けが酷なったような……白石、俺の言葉に感じてんのやろ?」

 これだけ明らかやのに、白石は尚も首を振った。

 まぁ……別にえぇけどな。

 白石がイった余韻に、浸っとんのを待つことなく、

「い゛やぁぁっ! やァっ、アぁっ、んっ!」

 ナカを思いっきり自身で突いたった。

「あンっ、いやァンっ、ひヤぁっ!」

 白石の望み通りズコズコと、俺は容赦なく奥を突く。いきなり突かれてびっくりしたんか、白石の背中は驚くくらい反り返った。

「あっ、あっ、あっ」

 断続的に吐き出される白石の嬌声。
 パンパンと、肌と肌がぶつかり合う音も響いて、俺はそれらをバックミュージックに白石を責め立てた。

 そんで突いとる内に、後ろから突いた方が俺も白石も気持ちえぇやろってことで、
「あぁ……っ!」

 繋がりはそのままに、白石の体を俯せにしてから腰を持ち上げた。いわゆる四つん這いって奴で、接合がより深くなる。腕は伸ばしてられへんみたいで、包帯で縛られ自由にならない、崩れた両腕の上に白石は顔を埋めとった。

 半ば無理矢理、尻を上げさせる形にしたら、俺は腰を引っつかんで白石のナカを突くのを再開させる。

「ひぃっ、あっあっ、あッ!」

 狂ったみたいに声を上げ続ける白石。

「よう鳴くなぁ白石。そないにっ、気持ちえぇんかぁっ」

 それに対し、何故かセックスん時だけは強気になれる、俺の白石を罵る言葉の数々。
 その状況が、事の発端になったあのエロ動画を俺に思い出させた。

 ――縛りに目隠し、相手を罵る言葉の数々に悦びに喉を震わす声。肌のぶつかり合う音にそれから……

「あぅ……っ!」

 室内に響いた、尻を打つ音。

 パァンと気持ちのえぇ音を響かせ、腰の動きを止めた俺は、白石の尻を平手で叩いたった。
 白石の形のよくて、ほどよい弾力性を持った尻に、俺の手の平の形が赤くはっきりと浮かび上がる。

 ――そういえば、あの動画の男は女の尻を容赦なく叩いとった。
 そのことを思い出した俺は、

「さっき、挿れただけでイったやろ? せやからっ、そのお仕置きをしてへんと思てなぁ」

 適当な理由をつけて、白石の尻をまた打った。

「ひぃ……っ!」

 本気ではやらんともちろん手加減して叩いとるけど、それでも痛いことには変わらへんやろう。
 赤くなったところをさらに叩かれて、白石のそこはより赤みを増し、熱を持ち始める。

 せやけど白石のモンは萎えることなんかのうて、逆にボタボタと先走りを零しとった。シーツを濡らし続ける。
 完全に、痛みを快感に変え、身悶えてた。
 そのことに気付いた俺は、

「しらいしぃ、お前尻叩かれて感じとんのかぁ?」
「ひやぁ……っ」

 パァンと派手な音を響かせ、そう指摘してやった。叩いた直後、白石のナカがキュッと締まる。

「ははっ、傑作やなっ! 尻叩かれて感じとんのか。おもろすぎやろっ!」

 叩いとる俺の手の方も痺れてきたけど、構わず俺は白石の尻を打つ。その度にナカを程よく締め付けてきて、俺はクセになりそうやった。

「ひぅ……っ、あぁ……っ」

 白石は言葉にならない声を出しながら、俺が動かへんもんやから、刺激が足りひんのやろう。更なる快感を求めてゆるゆると腰を振り始めた。
 本能のままに、白石は動いとる。

「白石、お前変態過ぎやろっ! やっぱりマゾやないか。痛いこと大好きなんやろ?」

 理性どころか、完全にぶっ飛んでるみたいやった。白石は壊れた人形みたいに、ガクガクと頭を上下に振る。

「あっ、あっ、やぁっ、好きぃっ、好きやからぁっ! もっと、もっと激しくぶってぇ!」

 それは痛みに耐える声やなく、完全により強い刺激を求める声やった。

 白石の望み通り、俺は白石の尻を手加減なしで叩いた。今までで、一番気持ちのえぇ音が室内に響く。
 それからは馬鹿の一つ覚えみたいに白石の尻を叩きまくった。

 赤くなって熱をもつそこを、その上さらに叩かれて痛ない筈がない。当然、鋭い痛みが走っとることやろう。でも白石はそれを快感に変えとった。ある意味才能やわ。
「しらいしぃ、もうイってまいそうやなぁ」

 見れば、白石の真ん中にぶら下がっとるモンは完全にに勃ち上がっとった。打ち下ろされる平手に白石は体をくねらせ、こぼれ落ちる先走りを飛ばす。

「このまま叩き続けたら、尻だけでイってしまうんやない?」

 俺のその言葉は、かなり実現しそうやった。透明やった先走りは次第に白く濁り出す。

 あの完璧で、『聖書』と称えられとる白石の恥辱にまみれた姿。それを知っとるのは俺だけなんやから、白石の言葉を借りんなら『エクスタシー』を感じずにはおられへん。

 このまま白石が尻を叩かれてイくのを見届けんも悪ないけど、俺がホンマに我慢出来へん。
 ギリギリの状態をずっと保ってたモンやから、解放しとうてうずうずしとる。

 平手を打っていた手を止め、挿れたままやった灼熱を解放しようと再び奥を突き始めた。

「ひぃンっ! あぁアぁぁっ!」

 前立腺を突いてやれば、俺のモノを放すまいとして白石のナカがギュッと締まる。それはもう嬉しそうに、俺のモノを締め付けた。

「あっ、あっ、あっ、けんっ、やぁっ!」

 ぶっ飛んでまうぐらいの快感の中でも、俺の名を切なげに呼び、求めてくれる白石。そんな白石を『愛しい』と思わずに、なんやと思うんやろうか。
 途端に、俺は目隠しされて見えへん、その奥に潜んどる瞳を見たいと思た。

 白石の腕を掴んで強引に引っ張り、無理矢理こちらを向かせる。不安定な体勢で白石も俺も辛いけど、白石の両手首を縛っとった包帯を解放し、そんで、両目を覆っとった包帯もとった。

「あっ、あっ、けんっ、やぁっ! あっ、あっ」

 潤んだ瞳で、白石は真っ直ぐ俺を見つめてくる。綺麗な瞳を揺らめかせて、必死に俺を求めてるかのようやった。

 ――あぁ……なんてかわえぇんやろう。

 体勢はかなり悪いけど、俺は白石の顔を見ながらヤりたいから、そのまま突き続けた。白石も同じ気持ちやったみたいで、目を逸らそうとはせえへん。

「しらいしぃ、もうっ、イってまうんやないのっ!?」

 特に前を触らんでも、モノを入口付近まで引き抜き最奥を突きあげれば、

「あっ、あッ、けん……っ、ああぁァぁぁっッ!!」

 白石は激しい声を出しながら、精液を撒き散らした。三回目やいうのに、白石のソコは相変わらずの勢いで出し続ける。
 イった際に白石の体に力が入って、俺のモノをギュッと締め付けてきた。

「しらいしぃ……っ!」

 絞りとるように締め付けられて、我慢出来るワケがあらへん。愛しい白石の名を呼びながら、俺はようやく達することが出来た。

「あァ……っ」

 俺の精液をナカに受けて、悶える白石。
 そんな白石を見て、なんも感じひんワケがない。

「え……っ? あっ、けんやぁ……っ」

 精液を全て注ぎ込んだ俺は、再び自身をゆるゆると動かし始めた。白石のナカで解放して、一度萎えた自身は熱を持ち出す。グチュグチュと、結合部から卑猥な音を奏でながら。そんで白石の赤くなった尻を揉みながら、俺は収まらない欲望を打ち続けた。

「白石かて、まだまだ足りひんのやろっ!」
「あっ、ひァっ、ひヤあぁアァあぁーーっ!」








 実験結果:白石はドMでした。
 尻を叩くと悦び、言葉責めや目隠し、縛りなどにもきちんと反応してくれます。









 追伸:俺もどうやらドSっぽいのですが、ヤってる時しか発動しないみたいです。普段は、白石にあれせぇこれせぇと尻に敷かれとるのが普通です。
 この実験が終わった後も、そりゃあもうエライ目に合わされました。顔を軽く? 殴られて、背中や叩かれて、わがままし放題のやりたい放題。
 でも、それは白石の照れ隠しやって、俺は知っています。『気持ちよかったやろ!?』って俺が言うたら、白石は顔を耳まで真っ赤にしたんですから。
 あぁ……やっぱり白石はかわいい。
 かわいいからこそ、やっぱり……快楽に従順な白石が見たい。どこまで白石が感じんのか見たい。
 だから俺はこれからもこの実験を続けると思います。
 どんなことに白石が乱れてくれんのか、色々、全部、知りたいです。

 多分白石も、心の中では喜んどる筈です。






end.




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