「あ、あんな……白石――」

 一度切り出してみれば、後はすんなり言葉は出てきて。俺は白石に全てのいきさつを語った。

 例のサイトを見て不安に思ったこと。
 財前に通販を頼んだこと。
 そんでこれを……白石に使いたいと思ったこと。

 そんな俺の話を、白石は何も言わんと、黙って聞いてくれた。

「――…という訳なんや」

 全て話し終えると、

「……ほんまアホやな」

 白石はため息まじりにそう言うて。

「ほんまアホやで謙也」

 もう一回おんなじこと言われた。
 自分でもそう思うから言い返す言葉があらへん。

 白石はこんな俺に呆れとるやろか……。
 ――呆れとるやろな。ため息吐いとったし……。

 そんなこと思とったら、俺の口からも自然とため息が出て。もうなんて言うたらええか分からへん。
 俺にしてみたらめっちゃ気まずい沈黙が流れとって、なんとかしたいんやけど言葉が出てこんくて、分からんなりに頭悩ませとったら、

「――謙也は……俺にコレ、使って欲しいんやんな?」

 白石がそんなこと聞いてきた。
 しかも内容が内容や。
 顔から湯気出るんやないってぐらい、体が熱なった。

「な、なななななな何言うてんねん白石! ええねんそんなことっ!」
「……使ったってもええで?」
「……へ?」

 今……何て言いましたか白石くん。

「せやから使ったてもええ言うてんねん」

 呆然とする俺をよそに、白石は着てきとったハイネックの服を下着ごと手に掛け脱ぎ、ベルトを外してズボンを引き下げ、最後にパンツも脱いで。一糸纏わぬ姿となって、白石は俺のベットの上にあがった。

「どんなもんなんかちょっと興味あるし、せっかく買うたんやからもったいないやんか」

 ん、と白石が俺に差し出したバイブをしばらく見つめて。それが受け取れの意味やと気付くんに、頭が回らんで時間掛かった。

「す、すまん」

 俺は慌てて白石からバイブを受け取り、それと白石を交互に見た。

 これが白石の中に……て思ただけで、変な気分になってくる。

 俺って変態やったんか?
 ――せやな。変態やないとこんなモン買わんよな……。

「し、白石、ほんまに……ええんか?」

 白石が気まぐれで言うたかも知れんし、後で文句言われても嫌やから、俺は念のため聞いてみる。
 そしたら白石は、

「ええて言うてるやろ……」

 苛立ったようにそう言うて。
 ほんまにシてええんやなて思た俺は、ベットの上に乗った。
 こんなモン突っ込むんやから、気持ちようしてからやないとかわいそうやなと思て、一回イかせたろと白石のモンに触れようとしたら、

「……ちょい待ち」

 その手を掴まれて。
 え……やっぱりアカンかったんと顔見たら、不機嫌そうに眉寄せた、白石がそこにおった。

「……服」
「は?」
「なんで俺は裸でお前は服着てんねん! は、恥ずかしいやんか……っ」

 俺のモン突っ込むワケやないし、その必要はあるんかて思たけど、白石に逆ろたらヤらせてもらえんかもしれんしなによりも、

 俺が抑え切れんかも知れへんから、言うとおりに服脱いだ。

 最初っから服脱いどったら、ヤる気満々ですみたいな感じがヤらしいかなて考えてギリギリまで脱がんとこて思たけど、逆に白石はそれが嫌やったみたいや。

「……それでええねん」

 ――にしても、自分から全裸になったクセに、俺が服着てたら恥ずかしいて……めっちゃ可愛いやんか白石。
 まぁ白石が可愛いんは、付き合う前から知ってたけどな。

 俺は白石を、親が子供にするみたいに足の間に座らせ、背後から白石のモンに触れた。

「あぁ……っ」

 白石の首筋に舌を這わしながら、俺はすばやく上下に扱いたったら、甘い声を漏らして身じろぐ。先走りを零し、ビクンと震えて大きくなる白石自身。
 俺の愛撫に、ひとつひとつ答えてくれる白石が愛しくてしゃあない。

「ふぁ……ひやぁァっ!」

 先端部分に爪を立てれば、白石は可愛く鳴いて呆気なくイった。
 俺の手に飛び散る白石の精液。白石に見せつけるようにゆっくり舐めとったれば、その顔が一段と赤なった気ぃした。
 俺は白石から一端離れて、机の中に入っとったローション手に取ると、

「……白石、俯せなって」

 白石にそう言うて。
 白石は荒い息を吐きながら頷き、尻を高く上げ俯せになってくれた。
 ベットに戻って尻を左右に広げたれば、白石のそこは相変わらず綺麗なピンク色で、早くイれてと言わんばかりにヒクヒク収縮しとる。

 いつもは白石の精液を代用するんやけど、今回はそうも言ってられへん。

「はぁン……」

 俺はローションを手に垂らすと、白石の後孔に指を一本挿れた。
 こんなとこホンマは挿れるとこちゃうから、しかも今日は無機物突っ込むワケやから、いつもより念入りに慣らしたらなあかん。せやからローション使うた。

 白石のナカは温かくて、俺の指をキュウキュウ締め付ける。ナカを拡げるように指で掻き回したら、だんだん柔らこうなってきた。

 流石いうたら変やけど、白石のそこは俺のンを数え切れんぐらい受け入れてきとるから、二本目もすんなり受け入れた。

「うぁ……っ、はぁっ」
「可愛ええ……」

 白石のモンはさっきイったばっかりやのに、もう勃ち上がり始めとって。刺激が足りんのか、もどかしそうに腰振っとる。
 ほんまやったら俺が突っ込みたいとこやけど、ここは我慢や。
 三本目も飲み込んで、これでもかってぐらいナカを押し拡げて慣らしたら、いよいよ、

「――挿れるで?」

 バイブにローションをたっぷり垂らして、白石の後孔に宛てがる。白石がコクンと頷いたんを確認してから、俺はバイブをゆっくりナカにイれた。

「あァ……っ、いやぁっ」

 いくら慣らしたとはいえ、やっぱり痛いんか白石は苦しそうな声上げる。

「白石大丈夫か?」
「うァ……っ、だ、大、丈夫……や、からぁ……っ、続けてぇ…っ!」

 白石が大丈夫や言うたから、俺は前を扱いてやりながら、そんままバイブを押し進めた。

 白石のナカに半分ぐらい入ったバイブを見て、俺はふと思った。

 ――よぅ見たらコレ……俺のヤツよりデカいかもしれん。

 そう思たら白石が痛がる理由も分かる。
 俺がほんの少し……ホンマにほんの少しだけ落ち込んでる内に、白石のそこは、持ち手以外全部呑み込んだ。

「すごいで白石……、きっちりナカに入っとる」

 俺が感心してそう言うたら、

「そ、んなんええからぁ……はよ電源入れて……っ」

 白石は焦れたように声上げて。
 言われた通り、俺はバイブの電源を入れた。

「ひやぁァっ!」

 途端に跳ね上がる白石の肢体。
 ヴヴヴと低い音を上げながら、バイブが白石んナカを蹂躙する。

「白石、気持ちええ?」
「アはぁ…っ、はぁ…そ、そん、ぁ、なん…っ!」

 まともに喋ることも出来んみたいで、白石は半開きの口からよだれを垂らしてた。
 ――想像してたよりもエロい……。
 その姿がエロ過ぎて、俺の喉は思わずゴクリと鳴る。
 いつもは突っ込んで、白石を――そんで自分が気持ちようなんのに必死やから、こんな風に白石を見んのは始めてやった。

「なぁ、答えてぇや」
「いやぁァんっッ!」

 そんな白石を見てたら虐めたなって。
 コントロール部をいじって、スウィングって呼ばれる、バイブのくねりを上げたれば、白石の声はさらに高なった。
 最初にコレ使うの躊躇ってた自分が嘘みたいや。

「はぁァ……けん、やぁ……っ!」
「なんや?」
「イく……っ! イってまう……っ!」

 気になって白石のモノを見たら、先端からボタボタと先走りを零し、言葉通り、今にもイきそうなぐらい張り詰めとった。

「ええで、見といたるから何回でもイき」

 せっかくやから俯せになっとる白石の腕を掴んで身体をこっちに向かせ、

「はぁァぁぁァッっ!」

 白石がイく瞬間をバッチリ拝んだった。

 先端から白濁を勢いよく飛ばし、白石の腹と俺の顔に少量飛び散る。

 普通やったらここで俺もイって、ゆっくり息でもつくとこやけど、今回はバイブやから電源切らん限り律動は止まることをしらへん。
 白石は快感から逃げるみたいに身体を曲げて、シーツを強く掴む。せやけど身体は正直で、白石のモンはまた勃ち上がり始めとった。
 白石のエロい姿見とって、俺も興奮せえへんワケがない。もう最初っから興奮しっぱなしや。

「白石……俺のン舐めて?」

 半分勃ち上がっとる自分のモンを白石の前に持ってったら、興奮しきった目でそれを見た後、白石は躊躇いなく咥え込んだ。

 白石のナカを掻き乱すバイブの振動が、白石の咥内を通じて俺にも伝わって。微弱なモンなんやけど、ごっつ気持ちええ……。

「ん……ぅ……っ」

 白石は悩ましげに眉寄せて、俺を気持ちようさせようと一生懸命口で扱いて、納まりきらんとこは手で扱いて。ジュバジュバヤらしい音立てて、先端部分を吸い上げたりしてくれた。

 白石の『上の口』を俺のんで犯して、『下の口』をバイブが犯しとる……。
 その光景が、二つのペニスで攻めてるみたいで……めっちゃ卑猥やった。
 もちろんヤったことないけど、いわゆる3Pいうヤツみたいで。
 目に映る白石が卑猥過ぎて、視覚だけでもイけそうや。

 そう思とったら白石が強う吸い上げて、

「……っ」

 その刺激に耐え切れんで、俺はイってしもうた。
 俺のンから口を離した直後、白石の身体もビクンと震えて、またイってしもたらしい。
 俺のを飲み干そうとしてくれたみたいやけど、多かったんか、飲み切れん分が白石の口から垂れとる。

「あァぁ、ひ、アぁぁ…」

 息吐く暇もないまま、白石は与えられる刺激に素直に喘ぐ。

「アぁ、けん、やぁ……っ」

 口から俺の白濁垂らして、顔は汗と涙でぐちゃぐちゃで、でもそれが逆にキレイに見えて……おまけに名前呼ばれたらもう我慢出来んかった。

「しらいし……っ!」
「ンんっ!」

 白石のさっき口にしたんが俺のんやとかそんなん全然気にならんで、俺は白石の顎を持ち上げ、噛み付くようなキスをした。







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