友雅夢、銀時 | ナノ

自慢


天真×あかね要素あり。





本日はお日柄もよく、絶好の羽伸ばしデー。なんてったって休日。お仕事休み。窓から射す陽射しも相俟って部屋も平日より明るく感じる。

「今日はどこか食べに行きましょうか?」
「ああ、構わないよ」
「じゃあちょっと探してみますね!」

近所のお店を探そうとスマートフォンを手に取ると新着メッセージの表示。天真君から。

『いい天気だから散歩中』

続いて笑顔のあかねちゃんの写真。可愛いヘアピン着けてる……これは、デートだ。そして可愛い彼女自慢だ……!

こうしては居れないとすかさずカメラアプリを立ち上げて友雅さんの方へ向いた。

「はい友雅さん、笑ってー!」
「ん?どうしたんだい」
「天真君があかねちゃんの可愛い写真を送ってきたんです。きっと自慢ですよ、彼女自慢!だから私も彼氏自慢したいので写真を撮りたいのデス」
「ふむ、貸してごらん」
「?」

軽い感じで端末を取られ、それを私に向けたかと思えばカシャッとカメラのシャッター音。

「あー!今私撮りました!?ちょ、ちょっと!」
「……はい、天真に送っておいたよ」
「なっ!」

差し出されたスマホを引っ掴んで確認すると器用にも使いこなして本当に天真君に写真を送られていた。私の操作を横で見ていただけなのに順応が早すぎる、この人…!

「私も自慢したくなってね」

お得意の流し目でそう言われてしまうと文句も言えなくなって唇を結んだ。




「ったく友雅の野郎…」
「どうしたの?」
「な、なんでもねーよ」

(勝手に自慢して、友雅に自慢したことがバレたのが恥ずかしいとか言えるか!)


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