bleach | ナノ


▼ 5



いつもニコニコしていて
この人は何を考えているのか
わからない時がある。


時があるじゃない。


いつもわからない。






市丸「そんな顔してどないしたん?」


『ギンは何考えてるのかなって』



市丸「そんなこと考えてくれてたん?

   気になる?」




ギンは私に近付き、

しゃがみ、私の顔を覗き込んだ。




それに私は静かに頷く。




市丸「いーっつも名前チャンの
   ことしか考えてへんよ?

   
   どうしたら好きになってくれる
   やろうとか。」



『しょーもないなぁ…。』



市丸「そう?ボクにとっては
   大事なことなんやけどな?」



私の頭をぽんぽんすると
横を通った。




市丸「じゃぁボクはやることあるから
   この辺でな。」



『うん…。』



市丸「なんや、寂しいんか?
   一緒に寝るか?

   ま、もしそうなったとしたら
   寝かせへんけどな。

   朝までヤ『バカアホ死ね』


   …酷いなぁ、そこまで言わんでも」



『やることあるんだったら
 早く行ったら?』


市丸「そうするわ。じゃぁね
   名前ちゃん。」




ギン、いや、市丸隊長は
私に背を向けながら手を振ると
行ってしまった。






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