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市丸「あら、名前チャンやん
こんな遅くにどうしたん?
旅禍に捕まってたんちゃうの?」
雛森ちゃんと別れてすぐに
市丸隊長に出会った。
『市丸、隊長…。』
市丸「もう、2人の時くらい隊長は
やめてゆーたやんか♪
ボクらの仲やろ?」
『ボクらの仲、って危ない関係に
聞こえるからやめてよ…(笑)』
市丸「ボクはそれでもええけど?」
『私は嫌です』
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まだ十三番隊に入隊したての頃
『また私だけ、雑務だしー…』
押し付けられた雑用をサボり、
湖を見てぼーっとしていた。
「こんなところでサボったらあかんよ?」
『誰だっけ?』
「市丸ギンや。上官の名前くらい
覚えとき?名前チャン?」
軽い男だと思った。
『なんで名前知ってんの?』
市丸「可愛いゆーて有名やもん。
ボクかて、チェック済みや」
『アホらし。
何言ってんの!あはは!』
市丸「出た、瞬殺スマイル」
『何それ?』
市丸「名前チャンの笑った顔が
可愛いってうちの隊士が
言うてたんやで?
だからチェックしたんや。」
それから任務がない日は市丸隊長と
出かけたり、雑務があっても
一緒にサボったり、2人で過ごす時間も
少なくはなかった。
けれど、名前が十三番隊を抜けて
無所属になって、
市丸が三番隊隊長となってからは
2人で過ごす時間はほとんど
なくなってしまった。
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市丸「最近は寂しくないの?」
『全く。』
市丸「あの頃はよく寂しいからゆーて
ボクの布団に入り込んで
きてたんにね。」
『今はしないからっ!!!!///』
今思うと、そんな甘えん坊な自分に
恥ずかしくなってくる。
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