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▼ 7



『新太のせいで怒られちゃったし…。』



ちょうど休憩で様子を見に来た
リオさんと虹村さんに


やりすぎだ、


と怒られてしまった。





そうして、新太が先頭、
私が1番後ろについて

ちゃんと全員がついて行ける速さで
再スタートした。




ランニング程度でついていけないなんて
これじゃ、期待もできないな…。




3.4周目になると脱落者も出てくる。




「名前先輩…ッ…もう、ムリで…」


『徐々にスピード落として玄関まで
 戻ってて!急に歩き出しちゃだめだよ?』


「はい!!」




やっぱり女の子には少しきついか。


男子の倍、女子の脱落者が出ていた。





5周を終えて玄関前に戻ると



『あー中途半端な速さで走るのも
 疲れるんだよねー…』



新太「俺なんか、速さに気を使うので
   疲れた…」



新太はどよーんとしていた。




「ハァハァハァハァハァ……」


最後尾のはずの私の後ろに気配を感じ
後ろを振り返ると…



『うわぁぁぁ!!!!

 キミいつから!!!!』




「ずっと、後ろに、ハァハァ、いましたハァ」



『息切れ半端ないね…大丈夫?』



はい、と水の入ったボトルを渡す。


ゴクゴクと喉に入れると




「ありがとうございました。」



『おお、復活した!!!』




ずっと周りを気にして走ってたのに、
ぬかしちゃったなんて全然
気付かなかった…。




影薄すぎでしょ…。



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